貞子映画の最新作で、第一作『リング』(もちろんこれは傑作だった。ここからJホラーは始まった!)から、なんとなく全作を見ているだけに、今回も見ることにした。もちろん中田秀夫の初期作を超える映画はない。『リング』から『貞子』にタイトルが変わったところからおかしな話になっていく。
要するにホラーからキャラクターものに進路変更がなされた。『貞子vs伽倻子』なんてものまで作られたし。
そして今回はなんとコメディである。バカバカしいにもほどがある。監督が木村ひさしだから、まともな映画ではなかろうとは思ったけど、ラストなんて、安物のバラエティレベルで情けないやら、恥ずかしいやら。
小芝風花はシリアスな雰囲気で悪くないけど、IQ200の頭脳で貞子に挑むという図式が生かされていない。さらには彼女と池内博之のバディ映画か、とも思ったけど、そこもあまり考えてないみたいで中途半端な展開。いろんな意味で呆れてものも言えないとんでも映画でした。