ヤーコプス/コンチェルト・ケルン「モーツァルト フィガロの結婚」

             

 ヤーコプスのモーツァルトは、コジ・ファン・トゥッテの方を聴いてきたのですが、今回、改めてフィガロの結婚を聴き直して、この勢いと熱気に溢れた新鮮な演奏に驚きました。

 古楽器の荒々しくて重い響きは正直好みではなかったのですが、この演奏を聴いてその魅力に目覚めました。アゴーギグがよく効いていて、跳ねるようなテンポ、濃縮した響きにワクワクします。有名アリア、合唱はもちろんのこと全てのメロディが新鮮です。初めて耳にするような装飾、表現が随所にあり楽しい。

 歌手陣もキーンリーサイド、キルヒシュラーガー、マクローリンなど安定感があり、チャーミングな魅力にも事欠きません。

 特筆すべき、このディスクのMVPは、レチタティーヴォのフォルテピアノのフィゲイレドです。こんな独創的な伴奏ってありなのという驚きの連続です。CDは映像なしなので、どうしてもレチタティーヴォはおまけになるのですが、このユニークな演奏は刺激的なアクセントになっています。演劇に登場する道化師のようです。おどけているようで実はモーツァルトの真実を表現している。この曲の隠された魅力に光を当ててくれました。
 調べると、フィゲイレドはブラジル出身のチェンバロ・オルガン奏者でソロでも活躍しているようです。

 作曲者、指揮者の天才が爆発しています。最高です。

 読書しながら聴くとはいえ3時間近い演奏時間はやはり長いのですが、終わってすぐに聴き直したオペラなんて初めてです。


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「アルピノ」(日吉)

          

 若者、学生で混雑しているラーメン屋、とんかつ屋を除くと、おそらく日吉で一番人気のある一般店、イタリアンの「アルピノ」です。休日昼の開店前に10人近い人が並んでいるのを見てきました。

 子供が小さいのでフレンチ、イタリアンは当分おあずけと思ってきましたが、そろそろ落ち着きそうで再開の可能性があるのと、ちょうど14時すぎで混雑も落ち着いているかもということでランチを食べに行ってきました。

 黒板のメニューから「冷製パスタのセット」(1500円)を選び入店します。まだ8割近く埋まっていましたがカウンターに座れました。この店はカウンターが中心(+テーブル3~4台)なので一人でも気になりません。イケメンの接客のスタッフが丁寧に、にこやかにサービスしてくれます。優良店らしい落ち着きがあります。カウンターの上には何というのか忘れましたが大きなハムの塊が置いてあり、旨そうな雰囲気が漂っています。

 ・サラダ
 ・夏野菜のカポナータ
 ・焼きとうもろこしの冷製パスタ
 ・キャラメル味プリン風のドルチェ
 ・飲み物(アイスコーヒーをチョイス)

 暑いので、ビールか白ワインでも飲もうかと思いましたが、サラダ、カポナータとどんどん出てくるので、無しでよかったです。決して忙しいわけではなくて、狭い人気店のランチなのでこれは仕方ないでしょう。食べる前はパスタだけでいいかと思いましたが量が多くないので、カポナータ(ナス、トマトなど煮込んだ冷製野菜の上に半熟卵焼きと生ハムが載ったもの)がちょうどいい前菜となります。

 メインの焼きとうもろこしの冷製パスタですが、とうもろこしが甘くて美味しい。まさに旬の食材を使う料理は季節感があっていいです。7月、そして北海道では8月からとうもろこしの収穫が始まっています。それにうまく表現できませんがソースがさっぱり、甘酸っぱくて堪りません。これは旨い。ペロリといただけます。

 そして、キャラメル味のプリン。これもイケます。量は少なくてもいいので、最後に甘いデザートが欲しい。ここのメニューはバランスいいです。これで1500円は安い。人気が分かります。

 これからもランチに利用したいし、是非、夜に来て本格的な料理も食べてみたいです。


          


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