室蘭岳・白鳥 ヒュッテは、西尾根コースと夏道コースの分岐点。今日の撮影ポイントは、沢を横切り急勾配の登
山道を行く西尾根コースを目指します。(毎年、紅葉の時期と新緑の頃に必ず訪れる場所です)
西尾根コースを横切るように、室蘭岳の山肌から湧き出す伏流水が沢を流れ下る。沢水は中流域で取水され、
市の水道水の一部となる。夏でも冷たく美味しい水道水は、この沢水のおかげです。
登山道はダケカンバの樹林帯の中を行く。木々の梢え高くまで、蔓を這わせたツルアジサイの黄葉が目にまぶ
しく映ります。
登山道を朽ちた倒木が塞ぐ、一帯は、標高500m付近。あとわずか250m程登ると森林限界に到達する樹林
帯の中です。
厳しい自然環境の中で生育する木々。シーズンの終盤を飾る紅葉に、風雪に耐え抜いてきた幹枝の逞しさが、
アクセントとなっつて華を添えています。
今年は例年に比べて紅葉が早い。秋の陽に照らされたヤマモミジやカエデが葉を色様々に色付かせています。
室蘭岳は市街地の後方にそそり立つ。春夏秋冬を通して、標高911mの頂を目指す登山者が絶えない山です。
さらに、標高420m付近の山麓一帯には、広大な「室蘭岳山麓総合公園」設置されています。
国土地理院の地図では、鷲別岳と表記されていますが、一般的には室蘭岳の名で市民に親しまれている山です。
ため、例年に比べて紅葉が鮮やかです。
この場所は室蘭岳の登山コースの一角、毎年楽しみに
している紅葉です。名勝の紅葉と異なりまして、やや華や
かさに欠けます。ただ、、厳しい自然環境の中で自生する
木々の紅葉は、見る目に逞しさと清々しさを感じさせてく
れます。