グリーンフォレスト (歳時日記)

近隣の自然が織りなす、春夏秋冬の風景
と庭で育てる草花の今を発信しています。
 

縄文の森に暮らすエゾリス

2014年11月11日 | 室蘭の景色



 エゾリスです。この季節になると夏毛から冬毛に衣替え。間もなくやって来る、冬の寒さに備えて全身の
毛は元より、耳の先端の房毛も長く・・・。

 このエゾリスが住んでいる場所は、当市の隣町、伊達市「北黄金貝塚公園」の縄文の森。11月に入って
から三度ほど訪れて、ようやくエゾリスに遭遇しました。









 エゾリスの体長は25センチほど。さらに、毛足の長い尾は身体とほぼ同じ長さ。尾は樹上で機敏に動
き回るためのバランサーです。


 
 警戒すると、樹木の幹枝に同化したように長時間、身動きを止める習性があります。





 エゾリスの好物は、オニグルミやドングリ。餌を器用に両手で持って食べます。下の画像は、枯れ枝を
夢中でかじっています。もともと雑食性、木の中にいる虫を捕食中のようです。








 北黄金貝塚は、縄文時代の早期7000年前から約4500年前の集落跡。昭和62年に国の史跡に
指定された公園施設です。





 公園内にある竪穴式住居や貝塚は、発掘調査で明らかになった規模と位置を基に正確に復元さ
れています。





 ズミ(酢実)の熟した実です。公園内の数ヶ所には、黄色い実のズミと赤い実のズミの2種類が数多
く植栽されています。


  

 今朝は一段と厳しく冷え込む。雑草の葉に霜が降り、砂糖を振り掛けたように・・・。公園内には湧水
が流れる小川があります。流れの中で、クレソンがこの時期になっても葉を瑞々しく茂らせています。


 




 公園内にある情報センター。遺跡の概要の紹介や、遺跡から発掘された数多くの出土品が展示さ
れています。

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晩秋色のマスイチ浜

2014年11月09日 | 室蘭の景色



 海抜102mの高さにあるマスイチ浜の展望台からの眺望です。展望台に立つと、つい先日まで断崖を
染めていた 紅葉も幕を引き、景色はすっかり晩秋色に変わりました。マスイチ浜は、展望の良さから室蘭
八景にも選ばれている 市内屈指の景勝地です。




 道内にはアイヌ文化に由来する景勝地が多く存在する。地名板に書かれているピリカノカはアイヌ語で
 「美しい・形」。平成
24年、国の文化審議会により史跡名勝天然記念物として、マスイチ浜を含む一帯は、
 「名勝ピリカノカ」として認定さ
れました。 




 マスイチ浜の周辺はガマズミの自生地。熟れた赤い実が日差しを受けて目に鮮やかに映る。この時期
の寒さに合うと、渋さや酸味が消えて甘味をまします。ガマズミの実は、果実酒の材料として珍重される木
の実です。








 一帯には、多くの野鳥が生息しています。特に、周辺の断崖はハヤブサの道内有数の営巣地です。
看板に「測量山の野鳥」と書かれている測量山は、マスイチ浜の直ぐ傍に位置する標高200mほどの
山です。




 猛禽類のノスリとトンビの乱舞です。好天、上昇気流に乗り輪を描くように空高く舞い上がる。

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残秋の景色

2014年11月08日 | 室蘭の景色



 室蘭岳の遠望です。初冬を迎え,大気が透き通る。室蘭岳の標高は911m、市街地の後方に屏風を立てたよう
 にそそり立つ。

   さほど高い山ではありませんが、春夏秋冬を通して登山者が絶えません。市内外の登山愛好家の方々に親しま
 れている北海道百名山の一つです。










 室蘭岳を遠望できる小高い丘の上。牧草地に隣接する藪の中で、灌木の梢まで蔓を絡ませるツルウメモドキ。
今の時期になると、絡みついた樹木の実かと思うくらい果実をたくさん実らせています。








 ツルウメモドギが蔓を這わせる同じ藪の中。ノイバラも赤い実を実らせています。艶やかな実は、枯れ葉色に様
変わりした風景の中で、
一際あざやかに目に映り込んできます。

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初冬の季節、到来です

2014年11月07日 | 室蘭の景色



 絵鞆半島の先端、絵鞆岬からの眺望です。今日は立冬、暦に合わせるように北西からの季節風が岬を吹き抜け
る。当地の11月の陽気は、三寒四温のようにめまぐるしく入れ替わります。
 強風が吹き付ける
展望台に立つと、初冬の様相を現し始めた噴火湾を前面に大パノラマが広がります。岬の周辺
は室蘭八景の一つ、市内を代表する景観地です。



 岬には、今の時期から来春頃まで北西からの季節風が強く吹き続けます。植栽されている樹木が、北西からの
風を受けながら成長、
幹枝を風下の方向に・・・。



 岬は、一見閑散とした場所に見えるでしょうが、駐車場と道路を挟む港側には家々が隣接しています。
 絵鞆半島の外海側は、手付かずの自然と海面からそそり立つ100m前後の断崖が連なっています。一方、港側
には住宅地や街が広がっています。





 絵鞆岬を後に、300mほど下る坂道の途中。絵鞆漁港を前景に対岸の室蘭岳や港内を跨ぐ白鳥大橋の景観が
目の前に広がります。

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晩秋の朝景色

2014年11月05日 | 室蘭の景色



 穏やかな朝です。当地では、2日から昨夜まで発達した低気圧の影響で、猛烈な風が吹き続いていました。今日
は一転、高気圧に覆われ清々しい秋晴れの空が広がる。カメラアングルは、定番の室蘭港崎守埠頭からの朝景色
です。





 南西の方角、赤い灯台は室蘭港の外防波堤の先端。対岸の渡島半島は、噴火湾を隔て37km離れる。半島に
君臨する標高1,131mの蝦夷駒ヶ岳が頂きに雪を抱く。





 帰路立ち寄った高さ50mほどの小高い丘の上の牧草地から・・・。眼下に、噴火湾の海原と遠方に蝦夷駒ヶ岳の
景観が目の前に広がります。




 牧草地に隣接する雑木林の中。この時期になると、オオウバユリの種殻が目に止まります。立ち枯れた草姿は、
自然が作り出した造形物。毎年、気を惹かれるカメラの被写体です。



 雑木林の中で遭遇したキジバト。翼に黒と赤褐色の鱗状の模様が特徴。長閑な鳴き声からも、別名のヤマバト
の方が似合う美しい野バトです。

コメント (4)
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秋深まる庭で・・・

2014年11月01日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)


 庭の一角で、ドウダンツツジが葉を紅色に染めています。今年の秋は寒暖の差が激しく、例年に比べて葉の色
が鮮やか。新緑・花・紅葉と、一年を通して目を楽しませてくれる庭木です。先日、投稿しましたヘンリーヅタも
小さ
なブドウのような実を赤紫色に色付かせ始めています。










 ゲラニウム・ストラータムが、今の時期になっても盛んに花を咲かせています。クシャクシャとした皺が入る淡い
ピンクの花びらに、濃いピンク色の筋が入る可憐な花を咲かせるゲラニウムです。



 今年もベニシタン(紅紫檀)が、小さな赤い実を株一面に実らせています。ベニシタンの実は野鳥たちの大好物。
これから、季節が進み野山の木の実を食べ尽くす頃になると、ヒヨドリを始めツグミやキレンジャクなどが庭に飛来
してきます。




 ガウラ。しなやかな茎の先端に可憐な花を咲かせています。草丈が、1mを越す高性種の紅花です。細い茎を
しな垂れるように長く伸ばしまので、オベリスクを立てて草姿を整えています。



 アルストロメリアの原産地は南米アンデス地方の寒冷地。外気温が下がり始めた今でも、花びらに斑点が入る
独創的な花を咲かせています。





 2週間ほど前に、室内に取り込んだゼラニウムです。室温は20℃前後、待ち構えていたかのように花を咲かせ
始めました。この2種類のゼラニウムは、2~3年ごとに挿し木で株を更新しながら長年育て続けています。
 上の画像は品種不詳、下の画像は、栄養系ゼラニウムのアメリカーナ・コーラルです。

コメント (4)
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