六月の青空を背景に、七色の光の帯「環水平アーク」が出現しました。彩雲は度々、目にしますが環水平
アークは、この歳になって始めて目にする気象光学現象です。出現時間は20分程、感激のあまりシャッター
から指が離れませんでした。カメラアングルは、室蘭港の外防波堤から眺める空と海の光景です。
初夏の季節を迎えたイタンキ浜の光景です。海も空も、昨日の雨で洗い流されたように透き通る。浜に立
つと、心地よく響く潮騒の中を磯の香がゆるやかに流れる。
イタンキ浜は、市内を代表する景勝地であることは元より、日本の渚100選に指定されている風光明媚
な砂浜海岸です。
浜は、ハマナスの群生地です。浜辺の後方の小高い場所で、ハマナスが周囲に芳香を漂わせながら、赤
紫色の花を咲かせはじめています。
浜の前面には、太平洋の大海原が広がっています。遥かかなたの水平線が、海と空を隔てるように果てし
なく横に伸びる。
先日、開花を始めたハマエンドウの画像を投稿しましたが、今、浜の土手を埋め尽くす様に満開に花を咲
かせています。
浜の後方に広がる海岸段丘では、初夏の訪れを告げるエゾカンゾウ(蝦夷甘草)が花を咲か始めました。
エゾカンゾウは、本州方面の高原に自生する ニッコウキスゲと同じユリ科の多年草です。
久し振りにまとまった雨が降る。乾燥してカラカラになっていた庭の土も潤い、草花も瑞々しさを取り戻しま
し た。
2~3日前から、シラー・ヒスパニカが淡い青色の花を咲かせています。和名ではツリガネスイセン。小さな
ベル形の端正な花を咲かせる球根草です。 ビオラ・ラブラドリカ。流通名は「宿根スミレ・紫式部」。花の時期は終わりましたが、渋い葉色も魅力的な
植物です。
葉の上に雨の雫を乗せる。ナスタチウムとアルケミ・モリスです。
この時期のヒダカミセバヤは、白緑の葉と茎の臙脂色のコントラストが際立ちます。間もなくすると細い茎
先に紅色の小花を集め、かんざしのような可憐な花を咲かせます。ヒダカミセバヤは、日高から十勝方面に
自生するベンケイソウ科の多肉植物です。
ラミウム・ヘルマンズブライト。独創的な葉と花の組み合わせが絶妙です。我家の庭では3種類のラミウム
を育てています。下の画像は、白い葉の色が特徴的なビーコンシルバーです。
ウラハグサ(裏葉草)。草名の通りに茎の付け根で、葉のウラ側が表に、表が裏側にひっく返っています。
ややっこしい表現ですが、色鮮やかに見えるのは裏葉です。
さらに、僅かな風にも細い茎をしならせ、葉をなびかせる事から別名で風知草と呼ばれる。和の趣を感じ
させてくれる宿根草です。
マスイチ浜の展望所を後に、絵鞆半島を西の方角に向かう。僅かに行くと、室蘭八景の一つ「銀屏風」に
行き着く。道路際の小さな展望台に立つと、海面からそそり立つV字形の断崖が目の前に立ちはだかる。断
崖の先には噴火湾の大海原が広がります。
※ 6/1に投稿しました、「マスイチ浜の断崖に咲くエゾヤマツツジ」の継続記事です。 「銀屏風」の断崖で、エゾヤマツツジが花を咲かせています。
対岸の渡島半島までは、噴火湾を隔て約37Kmほど離れる。逆光の中、駒ヶ岳がシルエットで美しい山容
を浮かび上がらせる。
断崖の草地で、オオハナウド(大花宇都)が潮風にしなやかな茎を揺らせながら 花を咲かせています。
一帯の海域は良漁場です。漁船が、エンジン全開で漁場から漁場へと疾走する。
半島の縦走路は、両側から木々の枝葉が覆い茂る緑のトンネルの中を行く。路面の一部は、自然の趣が
溢れる未舗装の道が続いています。
絵鞆半島の最先端、絵鞆岬からの光景です。久し振りに大気が澄み渡り、遠くの景色がスッキリと見渡せ
る。岬の突端、海に迫り出す展望台に立つと、海面から立ち昇る潮の香が心地よく漂う。 展望台広場の一角で、エゾカンゾウ(蝦夷甘草) が花を咲かせる。当地では、この野花が咲くと、初夏の
季節の到来です。
絵鞆岬から、曲がりくねる坂道を港側に下る途中。眼下に、絵鞆漁港を前景に白鳥大橋や対岸の眺望が
目の前に開けます。絵鞆半島を縦走した帰りには、必ず立ち寄り レンズを向ける場所です。
マスイチ浜の展望所からの眺望です。一帯は室蘭八景の一つにも選ばれている市内を代表する景勝地
です。さらに、2012年には、「名勝ピリカノカ絵鞆半島外海岸」として国が定める名勝に指定されています。 マスイイチ浜の展望所を離れ、古木が鬱蒼と生い茂るアップダウンの遊歩道を行く。道の片側には、画像
からは想像つかないいでしょが、海から切り立つ100十数mほどの断崖絶壁が連なっています。
断崖絶壁で、エゾツツジ(蝦夷山躑躅)が紅色の花を咲かせています。この場所は遊歩道沿い、囲いだけ
が設置された簡易展望台。足元には、海面まで120mほど断崖が落ち込む。さらに、V字形の地形で隔てる
前面の断崖の頂は約150m。全く足を踏み入れる事が出来ない場所でエゾヤマツツジは自生しています。
同じ断崖で、鮮やかな黄色の花を咲かせる千代萩です。どうして、このような過酷の岩場でと思いますが、
千代萩にしては快適な場所のようです。根を生やし、花を咲かせ葉を茂らせています。千代萩は、本州の中
部以北から北海道の海岸部に自生するマメ科の多年草です。