今日は節分。
立春の前日が節分であり、立春が季節の始まりであり、節分が季節の締めくくりである。
この節分には邪気が入りやすいということで鬼退治の豆まきをしたり恵方巻きを食べたりといろいろな行事がある。
日本のハロウィーンである。
豊四季と云う関東の田舎町では無病息災を祈って恵方パスタを食べる習わしが残っている。
豊四季の今年の恵方パスタは魚介がたっぷりと入ったペスカトーレだ。
その魚介の恵みのパスタを今年の恵方“西南西”を向いて黙々と食べる。
クアトロの客席からだと、カウンターに背を向けて食べる。
話しかけられても黙々と食べる。
途中でおしゃべりなどをすると運が逃げると云われている。
あなたも、この豊四季の恵方パスタをクアトロで黙々と食べよう。
3月の半額クーポンが貰えるご利益もあるだろう。
クアトロ最寄りの駅、東武・豊四季駅の南口は、2000年に再開発が行われた。
開発前、夕暮れになると豊四季の駅舎を守っているような二本のケヤキのシルエットが現れる。
日の明るいうちはそこにケヤキがあったことも気づかないものだ。
どうやら二本のケヤキは夫婦だと思われる。
実は、そのケヤキはクアトロのママの生家のものだ。
開発の時に、その夫婦のケヤキの一本は切られ、一本は市会議員の働きで、市の公園に移された。
移されて残されたケヤキは、元気にしているのだろうか。
夏の終わりを告げるように、毎年8月23日は豊四季のお諏訪さまの祭礼。
22日には夜宮があり、人出も多く露店も参道を埋め尽くす。
夕方になると、ケヤキの下に住むおばあちゃんのもとに、孫たちが集まる。
おばあちゃんにお小遣いをもらい、夜宮で使うのが夏の終わりの楽しみだった。
クアトロのシェフもその一人だった。
豊四季駅の夫婦ケヤキのシルエットにお諏訪さまの賑わい、そしておばあちゃんにお小遣いを貰う孫たち、もう遠い昔の風景になってしまった。
今は、夫婦ケヤキもなく、おばあちゃんもいない。
いつしか、クアトロ夫婦がじいちゃん、ばあちゃんになり、今年もこのお諏訪さまの祭礼に孫が集まるのだろう。
夫婦ケヤキは無くなったが、クアトロのスパゲッティが今度は孫たちの思い出の風景になるのだろうか。
その、夜宮が明日である。
明日は、クアトロでおすわ様の帰りに、トウモロコシのペペロンチーニでも夏の思い出にいかがだろう。
生パスタ・セットを母の日の贈り物にいかがでしょう。
そもそも、パスタって何とよく年配の方に聞かれる。
パスタとスパゲッティとどこが違うんだと聞かれることが多い。
語源としては混ぜるとかこねるとかいうことらしいが、ようするに粉と水を練ったものは全てパスタだ。
コンクリートもパスタだ。
イタリアンに関しては、小麦粉と水分を合わせた物をパスタと呼ぶ。
そして、その形によってスパゲッティだったり、タリアテッレだったり、パッパルデッレ、リングィネ、ラザニア、カネロニ、カッペリーニなどと呼ばれるわけだ。
スパゲッティはパスタという大きな分類の中に含まれるということです。
ちなみにスパゲッティは長い紐という意味だそうです。
チャップリンが、「黄金狂時代」で、ひもじくて靴の紐をスパゲッティと思って食べるシーンを思い出すのは、かなり年配の人だけでしょうか。
それはともかく、クアトロの生パスタは手間暇かけて美味しく仕上がっています。
母の日の贈り物に、パスタのうんちくを添えて贈ってみませんか。