気仙沼に初カツオがあがった。
早ければ良いというものでもないが、初カツオは春の訪れを知らせる。
南の海で生まれたカツオは、北上しオホーツクで一人前になって帰ってくる。
気仙沼あたりを北上していく初カツオはまだ若いカツオで、脂の乗りは当然少ないが、締まった赤身の肉質はさっぱりとしていて実に美味しい。
初カツオは通好みの味わいだろう。
この初カツオに合わせるワインにイタリア・フリウリの“ゴシップ”はいかがだろう。
フリウリは、イタリアの白ワインの聖地と呼ばれる土地。
イタリアとオーストリア、スロヴェニアとの国境にあるのがフリウリ。
文化的にも、イタリアらしくないところで、住人は生真面目な人柄とか。
このフリウリに、ディ・レナルドと云う評価の高いワイナリーがある。
そのディ・レナルドから“ゴシップ”と云う名前のワインがクアトロに入荷。
このワインは、白ワインである。
ロゼワインのように見えるが、ピノ・グリージオと云う灰色のブドウの皮を浸して作るため、皮目からこのような色とコクが出るワイン。
このゴシップが、白ワインでは物足りないが、赤ワインでは重すぎるような、「カツオの和風サラダ仕立て」に良く合う。
江戸っ子が競って食べる初カツオ。
豊四季っ子は、クアトロでゴシップというワインと共に競って初カツオを食べるのだろうか。