フュン島からつり橋を渡ってユトランド半島にたどり着いた私たちが一路目指したのはオーフス(Arhus)です。オーフスはウ”ァイキングの居住遺跡も発見されたくらい古い町ですが、現在はデンマーク第二の都市で魅力的な美術館や博物館など見所の多いところです。
キャンプサイトでオーフスパス(Pass)を購入し、バスでタウンセンターへ行き旅行案内所を探しました。案内所で薦められたのがデン・ガムレ・ビュ(オールドタウン)です。歩いて行けるとのことで、行き先を教えてもらい歩いている途中で大変モダンなアロス・オーフス美術館を見つけ入ってみました。
ここは北欧最大級の現代美術館で、斬新なデザインの建築物です。一階にこの美術館のシンボル・巨大な少年像があります。
18世紀から現代に至るデンマークの画家の作品1100点をメインに展示しており、写真の部ではミワ・ヤナギのカラフルな大型写真が大変印象的でした。このオーフスに居を定めた画家ヤナス・ラ・クアー(1837−1909)の素晴らしい風景画の特別展をしていました。
そして地下へ行って大変驚いたのが、コペンハーゲンのクリスチャンスボー宮殿で見た最新のタペストリーの下絵展をしていたのです。ビヤーン・ナゴー(Bjorn Nargaard)と言う画家(漫画家?)の絵で、11枚は4mX7m、6枚が4mx1.5mの巨大な絵をフランスで10年かかってタペストリーに織ったものです。過去1000年のデンマークの歴史を現したものだそうですが、何百万クローナを払ってこの斬新さ、改めてこの国の国民の懐の広さ、大きさに感嘆しました。
デン・ガムレ・ビュは野外博物館で、デンマーク各地方の民家,商家,市長館など60軒を集め中世の世界を再現しています
スエーデンでも野外博物館で各地方から集められた建築物を見ましたが、さすが古い歴史と文化を有するこの国は、建築物が北欧のそれではなくドイツや中央ヨーロッパに近いように感じました。
写真は現在のオーフスの町並みです。そしてオーフスフェステバルの真っ最中で、その一環として世界一長いソファーが通りに置かれてありました。 このソファーは長さ 51.4m 重さ1.25トンあるそうです。