ヨエンスー(Joensuu)は北カレリア地方の中心都市で、19世紀ロシアのニコライ皇帝によって建設され、当時から木材の運搬を主とした通商都市として発達しました。
フィンランドの北から田舎町を廻ってきた私たちの目には、碁盤の目のように企画整備されたこの町は、北欧での近代都市とはなんと素晴らしいものだと感銘を受けるに充分でした。
通りの両側の歩道には白樺並木が続き、街中にはギリシャ正教会とヨエンスー・ルーテル教会が有ります。旧市街に当たる中心地はほとんどの建物がフラット(アパート)で何処のフラットの前にも自転車が並べられています。
お店のショウウインドーにこれらの日本人形が飾られていました。一体買う人がいるのか疑問です。
八百屋のストールの真ん中に見えるグリーンピースですが、この北欧の人たちはこの皮を剥いてそのまま食べます。まるでお菓子や飴のかわりです。
中心のスクエアーには露天が並び、お土産品や花・野菜・果物などを売っていますが、日曜日も月曜日も混雑するような人出はなく、ゆったりとした町でした。
大きさ15cm位の魚を丸ごとフライにしている露天の店には人だかりがしていて、私は味見だけと思い2匹だけ買いたいと頼むと、ただでくれました。この町を囲む湖で取れた新鮮な魚です。ここの湖ももちろん水は真っ黒です。でも鉄分の多い水ならばこの地方には貧血の人が少ないのではないかと思うのですが・・・・・・水道の水は全く普通です。北欧では何処でも水道水がそのまま飲めて、ボトル入りの飲料水を買う必要はいっさいありません。
キャンプサイトは町の中心から歩いて1Km位で幅広の歩道を歩いていると、歩行器に頼って散歩している年寄りや、車椅子の人たちが多いことに驚かされます。
市庁舎の前のメタルのパネルの絵が原始的な絵で、このあたりにもこんな絵が描かれた遺跡があるのかしらとおもいました。
市庁舎のすぐ後ろは船が上下できるような運河がありピエリス河口あたりから湖のクスーズ船がでています。
ヨエンスー美術館を訪れましたが月曜日は休館でがっかりし、町外れの植物園へ行きましたら3時半で閉まるとのこと、散歩で町を一回りしました。
スポーツ好きの国民らしく、サイクリングやローラースケートの若者たちがいたるところで見られました。
白樺並木を歩いていると大きな目でこちらを見つめているらしい木。枝を払った後の木の幹が目玉見たいで面白い。