どこの町にもある教会とその裏に整然と並ぶ戦没者の墓地。
オウルヤルビ湖からロシアの国境に近い北カレリア地方(North Karelia)に南下しました。ピエリネン湖の畔リエクサの町外れにキャンプサイトが有ります。この地方も写真のごとく湖は真っ黒です。湖は海のように大きく対岸は見えませんが、小島が点在し夜景がとってもきれいでした。
キャンプサイトから歩いて15分ほどのところに一番の見所ピエリネン博物館があります。この博物館は約100軒近くにのぼるカレリア様式の木造建築を集めたもので,数時間楽しめました。
丸太と丸太の間には隙間風を防ぐためにこのような地衣類をはさんであります。
この原始的なはしご、以前ボルネオで見たのと同じ作りだった。
これらの木造建築は18世紀から20世紀の農家や森林で働く人たちのログキャビンなどでこの地方の人々の生活がしのばれます。
野営で使われる簡単なキッチンや仕事に使われる道具類、丸木で作ったいかだ類、雑魚寝のような蚕棚のベッド、そして何処の家やキャビンにも見られるサウナなど興味深々でした。気がついたのは何処にもお風呂がないことです。彼らは仕事の終わりにサウナに入り、火照った体を雪の上に転がったり、あの真っ黒の湖に入って汚れを落とすのです。
丸太を組み合わせて作った3階建ての建物など内部まで丸太の柱に丸太の壁でこのダイナミックさには大いに感激しました。
これらの船は丸太の中をくりぬいただけで、非常に原始的。
この壁は丸太を半分に切って当地のカンナ?で削ったようだ。
リエクサは19世紀まで小さな村でしたが、木材の売買の中心地として急激に発展してきたものです。
オウルヤルビ湖から南には森林ばかりでなく、牧草地帯も見られ、写真はこの地方の牧草の乾し方です。そしてこの干草はこのような荷車に山積みにされて運ばれるのです