ヘルシンオアからバスで南に向かって20分、着いたところは1950年以降の現代美術のコレクションでは、世界でもトップクラスと言われるルイジアナ現代美術館です。
入り口が狭くて外から見ると小さな平屋の建物でしたが、海辺の崖の上に建っているガラス張りの回廊で結ばれた建物は大変ユニークです。
奥行き広く2−3階の建物の中には、モダン絵画や写真展、又コンピュータによるデザインなどの展示があります。
広い庭のいたるところに石や金属のオブジェが見られます。一番多かったのはヘンリー・モアです。どのオブジェを見てもいったい何か判らず、ふーん と言うのが私たちの感想です。見る人が見ればとってもエキサイティング
こんな日本人の作品も展示されていました。
写真のこんな変な像も芸術なのかと首を傾げたくなります。でべその宇宙人?
リチャード・アベドン(Ricyard Avedon)はアメリカの現存するプロカメラマンです。この時には彼の特集をしていて、1950−60年代の有名映画スターや各国王室のメンバーなどの写真から、ファション雑誌のためのモデルを写した写真など、さすがプロとため息の出るような展覧会でした。
又セシル・バルモンド(Cecil Balmond)のFrontiers of Architecture は現代建築物をコンピューター分析したり、簡単な力学の応用などからパターンを作り出したりと、すごい芸術家だと脱帽です。写真は彼のアイデアのメタルで出来た芸術作品です。
午後遅く美術館を出てバスの来るのを待つ間、バス停の近くの道端が墓地になっているのに気づき、一回り歩いてみました。
大変手入れの行き届いた墓地で、ゆっくり散歩していると、なんと気持ちの安らぐ場所だろうと二人の気持ちが一致しました。
翌日コペンハーゲンの北西に位置する町ヒレロズ(Hillerod)へ移動しました。まだ若い美人の女主人の経営するキャンプサイトで、今までに彼女ほど友好的なキャンプサイトの主人には出会ったことがありません。デンマークやこの町のフレデリクスボー城の情報もすべて教えてくれ、夕方にはキャンプサイトのいたるところに、松明や、キャンドルを灯し雰囲気を出しています。テントやキャンパーの人たちを集めて合唱したり、週末には籠いっぱいの飴やチョコレートを配って皆を楽しませていました。私たちはこのキャンプ場を基地にして三日間コペンハーゲンに通い、五泊もここで過ごしました。