コペンハーゲンの郊外のキャンプ場を探して行って見ましたが、どうしても気に入らず、北のヘルシンオアへ先に行って見ようとキャンパーを北に向けました。途中でキャンパーやキャラバンの行列に出会い、???だったのですが、直ぐ判ったのはヘルシンオアは港町で、対岸のスエーデンの港町ヘルシンボリ(Helsinborg)からフェリーが着いたのです。
ヘルシンオアのキャンプサイトは対岸のヘルシンボリ(スエーデン)が目の前に見える海辺にあり、午後海辺の散歩道を通って町へデンマーク・クローネを下ろしに行きました。
直ぐ近くに立派なお城を見つけて、ここがハムレットで有名なクロンボー城だとわかりました。お城の内庭までただで入れたので一回りしもう一度お金を持って、ゆっくり見物に来ようと決めました。
お城の入り口の壁にシェークスピアの像がはめ込まれています。シェークスピアは実際この城に来たことはなく、実在した王子アムレス(Amleth)の最後の H を前に持ってきてHamlet という名前の主人公をつくり物語を書いたのだそうです。城の内外には派手さはなく質実剛健な中世の城砦そのものでした。少々派手なものと言えばこの城の教会くらいでしょう。
朝9時半ごろに行ってみると30人位の日本人団体が中庭でガイドの説明を聞いていました。そして解散になるとシェークスピアの像の前で、"さあハムレットと写真を写そう!!”と叫んでいました。”ほんとにこの田舎者め”と思いましたよ。
城は10時半まで開かなかったので、日本人団体は城内を見ないでサーと引き上げてゆきました。
城の内装には特別金襴華美というほどのものもなく、気に入った絵画の展示はありませんでした。
毎年9月にこのお城でハムレットが上演されます。
城の地下室に眠っている像はデンマークの伝説の英雄ホルガー・ダンスク(Holger Danske)で、デンマークの危機には数百年の眠りから立ち上がり、祖国を救うといわれています。この像が出来て今年で100年だそうです。