ベルギーのほとんどの都市は以前に訪れたことがありますが、アントワープは今回が初めてです。キャンプサイトが旧市街から川を挟んだ反対の川岸にありました。旧市街の歴史観光名所まではバスと地下鉄を乗り継いで出かけました。
地下鉄の駅を出たところは、聖母大聖堂の直ぐ近くの広場で、真ん中にベルギーが生んだ最高の画家ルーベンス(1577−1640)の像が建っています。ルーベンスはアントワープ出身の法律家を父に持ち、ドイツで生まれましたが、父親の死後アントワープに戻り、画家見習いから世界的名声を受けるまでになりました。
彼の作品キリストの昇架とキリストの降架はこの聖母大聖堂に展示されています。
ベルギーの有名な物語 ”フランダースの犬" の最後に寒さと飢えで疲れたネロ少年が、このキリスト降架の絵の前で安らかに死んでゆく・・・とあります。この物語は日本人ならほとんど知っていて、日本人旅行者はこの絵を見に来て、必ず何処にネロ少年が住んでいたのかと聞くそうで、ベルギー観光局も遅ればせながら物語を読んで、町の一角にネロ少年と愛犬パトラッシュの銅像を建て、日本人旅行者を満足させているとか。
ルーベンスはアントワープの町中に非常に立派な邸宅とアトリエを建て、多くの弟子たちと数え切れないほど多い宗教画や神話を基にした絵を描きました。邸宅・アトリエは私たちが4時過ぎに行ったときはもう閉まっていて、立派な裏庭だけは見学許可が出ました。
アントワープの町並みは素晴らしく、この町が観光に力を入れているのが良く判ります。石畳の旧市街をこの馬車が観光客を乗せてめぐっていました。
写真は13世紀の城砦で、現在は船舶博物館になっています。
ツーリストスクエアーに在る16世紀の建築物、市庁舎で40以上の玄関ドアが在るそうです。
キャンプサイトの隣には、この夜7時からロックコンサートが行われるとのことで、キャンパーをシャワー・トイレの建物の後ろに移したのですが、キャンパーがびりびり震えるほどの大音響で、夜中の1時まで若者たちが叫んでいて、ほとほと疲れました。
翌日はフランスのブロインの港町に近いベルギーのキャンプ場で一泊して、3ヶ月半ぶりに英国の地を踏んだのでした。
ポール (76歳)は事故もなく7千マイル(11200Km)を一人で運転して来たのです。
久しぶりのロンドン市内に行ってみて、北欧やドイツの首都よりも、ロンドンが一番素晴らしいと心から思いました。
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左側のカテゴリーの中に北欧キャンプ旅行2013年とあるのは最近編集して、今回の旅行記と併せ持ってご覧いただきたいと思います。大好きなノルウエーで魚釣りや前回見逃したトロルスティーガンなど楽しいことがありました。