aspettare

イタリア語で 待つ、、、
どうってことないけど発音が好き、、、

インファナル・アフェア

2009-05-22 22:44:21 | 映画
「無間道」
こちらの題名の方が私はしっくりきます。
最後まで観るとね。

以前、ディパー・デッドでも書きましたが、この映画を観た時はとてもショックでした。
この映画、最近スカパーで毎日のようにやってました。
しかし観る気がしなくて、、、。
観た後絶対落ち込むと分かっているからです。
しかし何故か今日はついに観てしまいました。
やっぱりどっぷり落ちてます。笑

切ないですね。
一生懸命生きても所詮そんな人生か、なんて。

希望もへったくれもありません。

「なんの為に生まれてきたのだろう。」

これ、私の永遠のテーマでした。
ほんと、そのまんまその問いに答えられてるような感じでした。

分かっていることなんですよね。
この世は地獄、あの世は極楽。

いつも忘れるようにして開き直って煩悩のままに生きているのに
「無間道」、煩悩を断ち切る。
無理です、私はまたまだ死ねませんね。

生きることは修行。
極楽浄土へ行くために苦行に生きる。
ティパー・デッドはここまで考えさせられませんので何度でも観れます。笑

私の好きな香港映画。
役者さん達、みんな表情が上手いですね。
大袈裟でもなく涙も無いのに心が悲しんでる、悩んでる、怒ってる。
全身で物語っています。

邦画は観ても感動する映画がありません。
一番良かった物を上げてみろと言われても思い浮かびません。
彫りの深い、いい男が出る洋画がいいのかと思ってもそうじゃないんですよね。
だって香港映画の俳優さんの顔は日本人と同じアジアですからね。
でもどっぷりとのめり込んで観ちゃいます。
その表情に。

思いっきり男が涙流したり、泣き喚くこと自体が嫌いだからでしょうかね。
「男が泣くな!」
って育った時代の人間なので。
ぐっと涙をこらえ、苦悩と己の中で葛藤するってのが好きなんで。
心底Sなのでしょうか。笑

またまたへんな方向へ脱線してしまいましたワン!笑

話を戻して、、、。
最後にラウが「ああなりたいか」とヤンのことを教官が叫んでいる声に「なりたい」と答える。
ここ、一番感動しました。
自分の子供がいることも知らず、なんの得も得られず死んでしまったヤンと生きながらえて自分の姿を偽りながら生きていく、生かされていくラウ。
ヤンが殺されてヤンに同情が行くのに、その数分後このシーンで考えがまったく逆になる。
これが仏の教えなんでしょうかね。
最後の仏蛇の言葉はその全てを凝縮しています。
最後にヤンが警察に戻れたことが唯一救われた思いでした。