重松清の「送り火」を購入した。
9編の短編小説集。
数年前に図書館で借りて一度読んだのだけど、
あらためて購入した。
内容は、重松さんならではの「親子」や「家族」を
テーマにした作品が並ぶ。
読みやすい作品だ。
“読みやすい”というのは、文章や物語が平易だという
意味ではなく、自分の感性や琴線と相性がいい、という意味だ。
僕らの世代・・・いわゆるアラフォーとよばれる世代の物語が
綴られている。
ネットでこの小説の批評を読むと、9つの作品の中では
タイトルにもなっている「送り火」や「かげぜん」の人気が高いようだ。
しかし、僕は圧倒的に「よーそろ」が心に焼き付いた。
なぜ一度読んだ本を、僕があらためて購入したのか?
それはもう一度この「よーそろ」が読みたいからに他ならない。
詳細は割愛するが、物語の中に「ムラさんの世界放浪日記」という
ホームページが出てくる。
もちろん架空のホームページだ。どちらかといえば、ホームページと
いうよりもブログと表現した方がいいようなモノなのだが、
これが、いい。
僕の心臓を鷲掴みにした。
特に、アフリカのアレキサンドリアに到着した時のブログの日記には、
ノックダウンされた。
ムラさんのブログはもちろん、小説だから、物語すべてが架空なのである。
でも、ムラさんのブログの文章を目で追うにつれて、僕は胸の奥が熱くなって、
鼻の奥がキュンとして、そして、両眼に映る世界がぼやけてきた・・・。
陳腐な表現だが、元気をもらえた。
当時は(今もそうだけど)、公私で色々とあって、心身ともに疲れ果てていた。
そんな時に、僕もムラさんのホームページに出会った。
よかった。ありがとう。
素直にそう思った。
僕は今、40歳だ。
だから、40代前半までの人生なら、おぼろげに予想はできる。
しかし、40代後半以降の人生の喜びや苦しみがどんなふうなのか、僕はまだ知らない。
だけど、30代や40代前半でも、それなりに喜びがあり、苦しみがあることは、知っている。
特に、20代に比べて、それまで経験したことがない苦い思いや辛い気持ちを胸に抱えて
生きていかなければならないことがあることを、僕はこの10年で知った。
“生きるのがしんどいな・・・”
誰だって、それなりの人生を歩んでいれば、一度や二度は、そう思うものだ。
そんな時に、この小説を読んで欲しい。
ムラさんのブログを読んで欲しい。
きっと、何か得るものがあると思う。
すぐに元気にならなくても、元気の“種”くらいはもらえるのではないだろうか。
僕は、そう思う。
この「りきる徒然草」も、開設からもうすぐ2年を迎えようとしている。
ほぼ毎日更新している。
別に義務だとは思っていない。
自分の中に書きたいことがあるから、毎日更新している。
ただ、それだけだ。
大げさかもしれないけど、自分を救済するために書いているのだ。
でもその一方で、それと同時に、ムラさんのホームページのように、
誰かを救済できたら・・・救済とまでは言わなくても、このブログを
読むことによって、誰かの心を癒したり、気分転換してもらえることが
できたならば・・・
それは、やっぱり、素直に嬉しい。
9編の短編小説集。
数年前に図書館で借りて一度読んだのだけど、
あらためて購入した。
内容は、重松さんならではの「親子」や「家族」を
テーマにした作品が並ぶ。
読みやすい作品だ。
“読みやすい”というのは、文章や物語が平易だという
意味ではなく、自分の感性や琴線と相性がいい、という意味だ。
僕らの世代・・・いわゆるアラフォーとよばれる世代の物語が
綴られている。
ネットでこの小説の批評を読むと、9つの作品の中では
タイトルにもなっている「送り火」や「かげぜん」の人気が高いようだ。
しかし、僕は圧倒的に「よーそろ」が心に焼き付いた。
なぜ一度読んだ本を、僕があらためて購入したのか?
それはもう一度この「よーそろ」が読みたいからに他ならない。
詳細は割愛するが、物語の中に「ムラさんの世界放浪日記」という
ホームページが出てくる。
もちろん架空のホームページだ。どちらかといえば、ホームページと
いうよりもブログと表現した方がいいようなモノなのだが、
これが、いい。
僕の心臓を鷲掴みにした。
特に、アフリカのアレキサンドリアに到着した時のブログの日記には、
ノックダウンされた。
ムラさんのブログはもちろん、小説だから、物語すべてが架空なのである。
でも、ムラさんのブログの文章を目で追うにつれて、僕は胸の奥が熱くなって、
鼻の奥がキュンとして、そして、両眼に映る世界がぼやけてきた・・・。
陳腐な表現だが、元気をもらえた。
当時は(今もそうだけど)、公私で色々とあって、心身ともに疲れ果てていた。
そんな時に、僕もムラさんのホームページに出会った。
よかった。ありがとう。
素直にそう思った。
僕は今、40歳だ。
だから、40代前半までの人生なら、おぼろげに予想はできる。
しかし、40代後半以降の人生の喜びや苦しみがどんなふうなのか、僕はまだ知らない。
だけど、30代や40代前半でも、それなりに喜びがあり、苦しみがあることは、知っている。
特に、20代に比べて、それまで経験したことがない苦い思いや辛い気持ちを胸に抱えて
生きていかなければならないことがあることを、僕はこの10年で知った。
“生きるのがしんどいな・・・”
誰だって、それなりの人生を歩んでいれば、一度や二度は、そう思うものだ。
そんな時に、この小説を読んで欲しい。
ムラさんのブログを読んで欲しい。
きっと、何か得るものがあると思う。
すぐに元気にならなくても、元気の“種”くらいはもらえるのではないだろうか。
僕は、そう思う。
この「りきる徒然草」も、開設からもうすぐ2年を迎えようとしている。
ほぼ毎日更新している。
別に義務だとは思っていない。
自分の中に書きたいことがあるから、毎日更新している。
ただ、それだけだ。
大げさかもしれないけど、自分を救済するために書いているのだ。
でもその一方で、それと同時に、ムラさんのホームページのように、
誰かを救済できたら・・・救済とまでは言わなくても、このブログを
読むことによって、誰かの心を癒したり、気分転換してもらえることが
できたならば・・・
それは、やっぱり、素直に嬉しい。