りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

特別の日。

2013-08-06 | Weblog
広島の平和記念公園に来ています。

原爆ドームのたもと、爆心地にもっとも近い元安川。

68年前、この近くで暮らしていたワタシの親戚3人は、
あの日の朝以来、いまだに一片の骨さえ見つかっていない。

原爆の日には出来るだけ平和公園には訪れるようにはしてきたが、
夕刻からはじまる灯籠流しに来たのは、小学生の時以来。
だから、30数年ぶりだ。

今朝は、尾道の千光寺公園にいた。
この公園から、息子が「おのみち100km徒歩の旅」に出発した。
その団結式に、妻と一緒に参加してきたのだ。
完全なインドア派でふだん家で本ばかり読んでいる10歳の息子は、
今日から土曜日までの4泊5日をかけて、徒歩で尾道市内100kmを
完歩する。

また、今日はワタシの母の69回目の誕生日だった。
夕方、妻と娘と一緒に実家に顔を出した。
小さな花束とイラストが達者な娘が描いた絵を携えて。
それらを手渡すと、母は何度何度もワタシ達に“ありがとう”を
繰り返した。

広島の人間にとって、今日は特別な日だ。

だけど、ワタシにとっては単なる祈りだけの日ではなく、毎年、
人間の生と死を真摯に考えさせてもらえる特別な日なのだと思う。

元気に歩くことができ、毎年誕生日を迎えられ、そして過ぎた人への
想いを馳せながら手を合わせられる。

それは理屈などではなく、本当に幸せなことなのだ。
コメント
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