4.保存車両-500型523号車
保存車両の手前から取材を開始、一番最初に500型があった。
保存館側が設置した説明文には以下のように書かれている。
車種(番号):500型(500~559)
車体構造:半鋼低床式単車
最大寸法mm(長さ×幅×高さ):9,144×2,438×3,640
定員:75人
集電様式:複、前後ポール(ビューゲル改造)
製造年/廃車年:昭和3年/昭和44年
昭和3年(1928年)に大量60両を購入した500型の1台。
屋根はスッキリした曲線を採用。
車内の大天井もアーチ型とし、内幕板の押縁、
スタンションポールの木座等は手彫り模様にする等、
震災復興の完成期らしい華やかな電車といわれた。
戦後15両を600型に改造、
昭和44年(1969年)廃車となった。
(この車体の色は、新車当時の色に塗り替えてあります。)
車内の様子。
壁も床も木造で、座席も座面のみモケットで、
背もたれの部分は木である。
マスコンの様子。
「東洋電機製造株式會社 東京」と書かれている。
動かないように固定されているが、
実際はハンドルの下にメモリがある。
車体番号とサボ。
5系統間門と洪福寺の区間を走っていることを示す。
因みに“サボ”とはサインボードの略で、行き先案内板のことである。