7.保存車両-1300型1311号車
4両目に保存されていたのは1300型であった。
説明文には以下のように書かれている。
車種(番号):1300型(1301~1330)
車体構造:半鋼低床式ボギー車
最大寸法mm(長さ×幅×高さ):13,620×2,480×4,190
定員:120人
集電様式:単、前後ポール(ビューゲル改造)
製造年/廃車年:昭和22年/昭和46年
昭和22年(1947年)、終戦直後の混乱した時代に
輸送力を増強するため大量30両を製造した1300型の1台。
当初3000型としたが翌年1300型に改めた。
運転台側出入口は2枚折戸、中央出入口は両開き引戸、
車掌側は1枚引戸と独特なドアを装備した。
車体は軽く機能も良くツーマン車としては最後の車両で、
昭和46年(1971年)3系統廃止に伴い廃車となった。
車内の様子。
床も木造だが出入口部分だけ材質が違う。
マスコンの様子。
「三菱電機株式會社 製作」とある。
内側から見た中間扉。
両開きの引き戸になっており、
道路側の扉には、
「此のドアーから出入り出来ません」と書かれている。
外側から見た中間扉。
分かりやすくガラスに「入口」と書かれている。
車体番号。
ヘッドライト。
祝日運行時に国旗が差せるようになっている。
前面サボ。
「ヴィオラ靴クリーム」と広告がある。
側面の広告看板。
「冬飲むビール キリンスタウト」とある。
余談だが“スタウト”とはロースト麦芽を使用した黒ビールのことである。