9.富山駅の到着とSL静態保存機
東京駅を06:16定時に発車した「かがやき501号」は、
2時間9分かけて富山に到着する。
グリーン車の予約座席は11号車12番A席である。
E7系、W7系は今まで普通席、グランクラスに乗ったことはあるものの、
グリーン車に乗った記憶はなく、初めてのグリーン車体験である。
北陸新幹線は太平洋側から日本海側に列島を縦断する。
在来線時代にはアプト式のラックレールを用いたり、
補助機を連結しての粘着運転など、碓氷峠越えには苦労したが、
北陸新幹線はトンネルで長野まで至るルートで建設された。
東京駅を出た時は闇に包まれていたが、
長野駅を出たところでは薄曇りの中、太陽が昇っていた。
08:25定時に富山駅に到着し、下車する。
改札を出て、まずは富山地方鉄道・市内電車・バス1日ふりーきっぷを購入する。
販売所が分からなかったため、駅の案内書で尋ねた。
北口を出たところに富山地方鉄道の販売所があると教えられ、
そこに行って市内電車・バス1日ふりーきっぷを購入する。
価格は650円で、今日使うと云ったらスクラッチを削ってくれた。
今日はこれを使って富山地方鉄道市内線の取材する予定だが、
その前にこの販売所に向かう時に偶然この先の公園にSLを見つけてしまった。
そこで市内電車取材の前にまずはこれを取材する。
保存されていたのは9600形9628号機で、
案内板には「9628号は大正3年10月27日川崎造船所兵庫工場で製作され、
地球606周を越える24,654,247kmを走行し、使命を全うしました。」とある。