11.富山港線取材-奥田中学校前と下奥井
龍谷富山高校前(永楽町)を取材して隣の奥田中学校前に行く。
ここは富山ライトレール時代から供用区間と専用区間の境目の駅である。
路上から大きく90度カーブして専用区間に入り、
直ぐに電停が設置されている。
国鉄、JR西日本時代の富山港線はここから直進して北陸本線に合流していた。
富山ライトレールに転換された時、ここから先の区間を廃止して、
路面電車として道路区間を走行する形態に変更、
ここから先の供用区間は富山ライトレールによって新設された。
そのため、鉄道としてはここに0キロポストが設置されている。
線路には地上設備が設置されているのが見える。
これは地上子と呼ばれる装置で、
この部分を通過することによってと列車の位置を確認出来る。
ここからは富岩鉄道によって敷設された区間になる。
富山ライトレールに転換された時に鉄道事業法適用区間と、
軌道法適用区間の境目として電停が設置された。
次に隣の下奥井に行く。
ここは1927年6月1日に富岩鉄道が路線を敷設した時に、
同時に駅が設置された場所である。
国鉄、JR時代は相対式2面2線構造で列車のすれ違いも可能であったが、
のちに単式1面1面構造に変更された。
現在は千鳥式2面1線構造である。
千鳥式とは上下線のホームが千鳥足のようにずれて設置されるもので、
路面電車などでは十字路に設置する電停の場合、
交通渋滞を緩和するため、
右左折車両の少ない側に電停を設置したりする時に採用される。
このあと3つ先の城川原電停に向かう。