2023年3月18日にJRグループのダイヤ改正があった。
JR旅客鉄道会社各社に様々な変化があり、
JRと相互乗り入れする相鉄も東急との相互乗り入れで大きな変化があった。
しかしダイヤ改正されたのは旅客会社だけではなく、
JR貨物を含む臨海鉄道なども一部変更があった。
興味のない人にはどうでもいい話なのだけれども、
鹿島貨物の牽引機にも変更があった。
鹿島貨物とは新小岩操と鹿島サッカースタジアムを、
総武本線、成田線、鹿島線経由で結ぶ、
定期運用の貨物列車で、1日2往復している。
1往復目はJR貨物が発注、開発されたEF210形が牽引するが、
2往復目は国鉄時代から使用されていたEF65形1000番台が使用されていた。
それがこのダイヤ改正から2便目もEF210形に変更されていた。
EF65形は1965年に誕生した平坦路線向けの直流電気機関車で、
1979年までに計308両が製造された。
一般貨物用として0番台135両、高速旅客列車専用として500番台P形、
高速貨物列車牽引用に500番台F形が製造された。
旅客列車と貨物列車の両方に使用できるPF形として、
1000番台139両が製造されている。
国土交通省の省令によって100km/hを越える運転を行う車両には、
新たに運転状況記録装置の搭載が義務化され、
JR貨物所属の1000番台に関しては搭載機を区別するために、
原番に1000を加えて2000番台に改番する処置がされた。
地元の総武本線では、旅客列車は既に国鉄から継承された車両は消滅し、
唯一“国鉄”を感じられたのがこのPF形だった。
しかし国鉄分割民営化から36年が経ち、
とうとう地元から“国鉄”が消えてしまった。
JR東日本によって投入されたE217系も既に全廃に向けてカウントダウンが入っており、
国鉄型が残っているのが奇跡なのかもしれない。
昔から馴染んできた車両が消えていくのは勿論寂しさを感じるけれども・・・。