2.大船渡線と気仙沼線のBRT
BRTとは“bus rapid transit”の略で、
「バス高速輸送システム」のことである。
交通量の多いエリアは専用走行路を走行、
一般道でも専用レーンや優先レーンを走行するなど、
路線バスのように交通量に左右されることなく、
定時輸送や速達性の向上などを目指したシステムである。
JR東日本では東日本大震災で被災した、
気仙沼線の柳津から気仙沼の区間と、
大船渡線の気仙沼から盛の区間がBRT化された。
気仙沼線は柳井津から気仙沼の区間が廃止、BRT化されたが、
前谷地から柳井津までの鉄道残存区間にもノンストップで直通している。
気仙沼線の専用道区間は、柳津から志津川の区間と、
清水浜から小金沢の区間、陸前階上から気仙沼までの区間である。
それ以外の区間は一般道を走行する。
大舟渡線は気仙沼から盛までの区間がBRT化され、
専用道区間は気仙沼から鹿折唐桑、栃ヶ沢公園から陸前矢作、
西下から盛までの区間であり、一般道区間も意外と長い。
JR東日本のホームページによると、
気仙沼線は直通区間も含めて72.8km、約140分、
大舟渡線は43.7km、約75分、高田高校前経由は約90分とある。
2021年夏の青春18きっぷの旅では、
8月8日日曜日山の日と8月9日月曜日山の日振替休日の1泊2日で、
BRT区間を含めて大舟渡線と気仙沼線の全区間乗り潰しに挑戦する。
乗り潰しに関しては一般道走行区間は単なるバス旅なので、
鉄道の乗り潰し区間には含めず、
専用区間のみを乗り潰しの対象とする。
また「Station-駅から始まる物語」のための駅取材は、
鉄道との乗換駅のみを対象、バス停は対象としない。
このルールに従って取材予定を作成してみる。