
ズッキーニ

以前から、ズッキーニが、どう生るのか気になっていた。
近所の方が、時折持ってきてくれるズッキーニを見ながら、義母とよくそのことを話していた。
今年は、そのズッキーニを育てている。
義母が、ナスやキュウリの苗を買いに行った先のホームセンターでズッキーニの苗を見かけ、購入してきたのだ。
カボチャの仲間だから、蔓に生るのかと思いきや、なんと茎に放射状に花が咲き実が生り始めた。
なるほど、どうりで生り軸の切り口が大きいのはそのせいだったのかと合点がいった。
そういえば、”蔓なしカボチャ”という俗称を聞いたことがあったな。
実際にそのでき方、生り方は、見てみないとわからないことがある。
その連想で、”グレープフルーツ”を見てみたいとかねがね思っている。
その名の由来のように、グレープつまりブドウの房状に実が生るのだと、子供のときに聞いた。
あの黄色くて大きい張りのある果実が、たわわに房状となってぶら下がり枝をしならせているのかと想像すると、子供心にわくわくとした。
今は、画像検索でいくらでもその様子は調べがつくし、庭にある同じ柑橘類のユズの生り方を見て推測もできる。
ブドウ状とまではいかなくても、枝先に2つ3つ4つなど固まって実がつけば、枝はしなり下がり、房状と見えなくもない。
それがさらに大きな実ともなれば、圧巻だろう。
しかし、実際にその状態を間近にこの目で見る迫力は、想像では補えない。
いつかそんなときが来るのかしらと、淡い期待を捨てられないでいるのであった。