キウイの木の下で 30/6/2012
晴れて乾いた風の吹く昼下がり。
ねこは、乾いた土の上で眠っている。
そよ風がその毛並みを優しくなで、植木からの木漏れ日が適度に太陽の光をさえぎる。
またあるときは、キウイの茂みでくつろいでいる。
ねこの顔の近くには、歯型のついたキウイの小枝が落ちている。
どうやらキウイがマタタビ科の植物と知っているようだ。
それでも、ねこと呼びかけられると、顔をもたげ、ローアングルから眺めるその姿は、オアシスでくつろぐライオンのよう。
植木の葉陰が色濃く落ちる乾いた土の上で、だらしなく横たわっているさまも、そう見えなくもない。
サバンナでたくましく生きるライオンを縮小し、自分がそこにいてライオンを間近で見られたような、ちょっとした幸福感があった。
ありがとう、ねこ。
シエスタ 30/6/2012