rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

オニヤンマ観察日記

2012-07-13 23:23:56 | 生き物たち
夕方、ねこがコンクリートの上に寝そべって、「にゃっ」と私を呼んでいる。
そう、今日はまだ、ねこのマッサージをしていない。
夕食のパスタに添えるスウィートバジルを摘んだそのままに、空いた片手でねこをさする。
そうしている横や周りを何度も低空飛行するオニヤンマがいた。
いつもの巡廻かと思い、オニヤンマの姿を時々目で追っていた。
すると、そのオニヤンマが急上昇した。
獲物がいたのかと思いきや、もう一匹のオニヤンマと制空権を争っていたのだ。
それは、あっという間に片が付いた。
多分、下の制空権をとったのは、もとのオニヤンマだろうと、見分けが付かなくても勝手にそう思った。
あちらこちら、ほぼ決まったルートを周回する。
そうしながら、獲物を探している様子が良く分かるのだ。
井戸端に、黒い地蜂が飛んでいた。
先日も捕まえた種類だろう。
オニヤンマはすかさず地蜂に狙いを定め、追い詰めようとする。
地蜂ももちろん狙われたことは承知のようで、うまく植物が生い茂るところへ隠れた。
オニヤンマは、焦らない。
地蜂が出てくるのを待ってホバリングを続ける。
地蜂を油断させようと、地蜂の隠れたところから離れたりもする。
なかなかの策士。
しかし、何度か繰り返していたが、どうやら地蜂は逃げ果せたようで、オニヤンマは諦め、また周回に戻った。
モンシロチョウが、ひらひら飛んでもいたが、オニヤンマは見向きもしない。
美味しくないのか、食べられる所が少ないから、興味がないのか。

そういえば、何年か前、畑の近くを散歩していたら、オニヤンマが何か大きなものを抱えてこちらに向かって飛んできたことがある。
その大きなものとは、スズメバチ、しかもオオスズメバチであった。
なんとも恐るべしオニヤンマ。
以来、オニヤンマに絶大な信頼を寄せるようになる。
そして、勝手に我が家の警邏隊長と呼ぶようになったのだった。