rock_et_nothing

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がっかりしたことが2つある

2013-09-08 22:52:09 | つぶやき&ぼやき
がっかりしたことが2つある。
まず1つは、2度目の東京オリンピックが決定したこと。
2つめは、知事選挙において現職が6期目の当選が確定したこと。

なぜ東京オリンピックがいやなのか。
今回の3つの候補地の中で一番妥当だと思っていたのは、トルコのイスタンブール。
キリスト教徒もいるけれど初のイスラム圏内という、21世紀において両者が歩み寄るのに象徴的場所であるはずだった。
しかし、内政不安がその足を引っ張った。
また、ボスポラス海峡を隔ててある街の構造と、隣国シリアの内戦にも要因があったのではないかと考える。
マドリードは、大別するとバルセロナもスペインとしてみるに、夏季オリンピックは2度目となりたかったであろう。
だがこちらは、深刻な財政危機を抱えて競技設備などのインフラを整えるのに不安があったのだ。
だからといって東京が、候補地として抜きんでていたわけではない。
つまりは財政力と目先の不安材料の差というべきものだった。
3兆円経済効果を見込み当て込んでいるらしいが、7年後までに原発の事故を終息に向かわせることができるのだろうか。
事故後無為無策に流れた2年半、事態は決して改善されてはいない。
高濃度汚染水が大量に海洋流出しているのが発覚し、オリンピック招致が最終局面に差し掛かって、国がやっと重い腰を上げたのを見ている私には、白々しい思いを抱いている。
確かに、経済は人体に流れる血液を送り出す心臓のようなもので、社会を動かすのに滞ってはいけない要素である。
けれど、そればかり重要視していては脆くなった血管は破れあるいは詰まって、その先にある手足が壊死してしまう。
果たして今の日本で、オリンピックは経済などのカンフル剤足りえるのか、大いに疑問を持っているのだ。

次に2番目の茨城知事6期の当選を知り、県民の超保守性に呆れかえった。
すでに20年県政のトップに君臨した知事は、格別の不備をしたわけでなくとも、引き際を知ることはないのだろうか。
長く権力の座に着けば、次第に余分なものもついてくる。
自分が幕を引くことで絶てるしがらみもあろうというもの。
もっとも、対立候補に決め手の欠ける方々が多いのも、知事の連続当選を許している一因であるが。
とにかく保守自民系の強い風土、目立たないけれどがっちりと中央に組み入れられているのだ。
しかし、これを打破するのが有権者の良識なはずなのにこの有様で、今に平坦な土地が広がるこの地に大規模資本集約的農法実践第一号が降りかかり、農家もサラリーマン化するかもしれない。
一見よいように思えるが、形を変えた小作農ができるということ。
そして、栽培する作物は統一され、換金性の高いものになり、偏ることで病害虫などのリスクが一気に高まることもある。
現状がよいわけではないけれど、非合理非生産的なことが大きな災厄を防ぐ場合があることを知って欲しい。
適度にある雑木林、点在する家屋、そういったものがなくなったら機械化するには便利だが、風雨による表土の流失が起こり、地力が下がるのだ。
軽はずみな利益追求に向かうのではないかと、危機感を抱いている。

いつも思うのだが、考えすぎで終わるにこしたことはない。
それでも日本に生まれた子供たちが、希望を持って生きられる国であった欲しいから、浮かれてばかりではいられない。
何事も偏りは危険だ、バランスが大切だからこうして自分は心配するのだ。