rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

シャワーより湯船の季節

2013-09-27 23:27:45 | 随想たち
肌寒く、一枚羽織らなくてはいられない気温になった。
今夜は、空に多くの星が瞬き、冷え込む条件は整っている。

夏の間、建物全体が熱を持ち、浴室も例外ではない。
だから、湯船に湯を張るとサウナのようになって居たたまれないから、シャワーで済ませていた。
ところが、最近夜の温度がめっきりと下がったので、湯船に浸かることができる。
やっぱり湯船はいい。
シャワーだと、身体を洗浄する目的の、なにやら味気なさがあるのだ。
湯船に浸かるということは、リラックス効果が得られる。
ゆったり自分好みのお湯に浸るひと時は、わずらわされることのない至福の時間。
体の芯から温まると、内に隠れた緊張が解けるように感じる。

外国に1年ほどいたとき、基本シャワーだった。
それでもあるだけ素晴しいことなのだが、日本に帰ってきて湯船に浸かったときの感動は、今なお深く残っている。
温かい湯に浸かるということは、しばしば聞く喩えで「母の子宮に浮遊する胎児の安心感」なのだと感じたことはないだろうか。
そのせいか、健康によいといわれる半身浴よりも、とっぷり首まで浸かる、時には頭まで浸かる全身浴のほうが好きだ。
イメージの中では、大きな温かい水の中に漂っている自分がある。

ともかく、こう涼しくなったなら、湯船に浸かるのが最高ということだ。