rock_et_nothing

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霊験あらたかな富士、葛飾北斎”富嶽三十六景”

2013-12-02 23:04:12 | アート

葛飾北斎 相州七里浜


葛飾北斎 神奈川沖波裏

富士山を見たものなら誰しも、富士が持つ強大なパワーを感じずにいられない。
”富嶽三十六景”は、あまりの人気なために追加の10枚が制作され、46の絵柄が存在する。
北斎の絶妙斬新な構成力もさることながら、富士山に対する人々の憧れと絵から漲るパワーが人を惹きつけたのだろう。
先日、北海道の親戚と共に江の島に行き、雲ひとつかかっていない見事な富士山を見ることができた。
十分富士山を堪能したと思われた親戚たちは、その後横浜へ行ったときも、遠くに見える富士山を見てなお感動していたというのだから、日本人にとって富士とは特別の存在なのだと再認識させられた。
だから、富士を描く画家はあとを絶たず、皆挑戦したがる。
そして、お金にもなる。
何においても富士は霊験あらたかなのである。
下賎な考えなしにして、富士のパワーは強大だ。
”富嶽三十六景”は、必然の産物なのだと思わずにはいられない。