rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

きらきらと煌く音楽、第二次ブリティッシュ・イノヴェイジョン

2013-12-09 22:52:33 | 音楽たちーいろいろ

Spandau Ballet - True


Spandau Ballet - Gold

1980年代前半、イギリスにニューロマンティック系のシンセ・ロック・ポップが時代を席巻した。
丁度その頃中学生で洋楽中心に音楽を聴いていた自分は、深夜に放送される「ベストヒットUSA」を食い入るように見聞きしていて、スパンダー・バレーやABCをリアルタイムで知っている。
今では考えられないようなエア・チェックに精を出し、とくにNHK・FM「クロスオーバー・イレブン」を、眠さをこらえてはRECボタンを押すタイミングを図っていたのだ。
とにかくいろいろなものに飢えていた。
新しい音楽、芸術的な映画、一風変わったマンガ、高尚な文学。
だから、深夜のテレビやラジオ番組は、普通とはちょっと違う情報に触れる大事な機会だった。

このところ、キッチンで聞いていた音楽は、ヘビーなジャニス・ジョップリンやエイミー・ワインハウス、グリーン・デイ。
さすがに疲れてきたので、明るく軽く煌びやかな音楽にしたいと思っていたら、スパンダー・バレーの”Ture”が脳内に流れてきた。
気分一新、あとでデータを交換しよう。
結局、懐メロ回帰といえる、そういう歳なのだろうか。
最近のファッションも、あの恥ずかしい80年代テイストが復活しているようだから、人の気分も流行も、大きな流れの中を回遊しているにすぎない。
なれば、自然ということになるな。



ABC - The look of Love


ABC - Poison Arrow - 1982 - HQ -

正鵠を射る、「戦うことを学ばず」

2013-12-09 00:00:40 | つぶやき&ぼやき
「八重の桜」をまともに見たのは、始めの頃の2回くらいで、今日は久しぶりだ。
時代は教育勅語が発布され、日清戦争に突入する、まさに軍靴の音が忍び寄ってきたときだ。
どうも現状と被っているような、偶然の一致。
この回で、主人公の兄・山本覚馬の言葉に「戦うことを学ばず」というのがあった。
特定秘密保護法が制定されこの適用が危ぶまれる中、全ての政治的決定や多くの事案に情報などの記録が公正になされ、後世でのきちんとした考証資料としての価値が担保できるか多くの不安が付きまとう。
これでは、もし今の流れが戦争に向かってしまったとして、後でその正しい反省と教訓が得られるか疑わしい。
歴史から学ぶことの大きなものに、いかにして戦争を避けるかがあると思う。
また、戦争では勝ったものが正義となり、その観点から時代考証がなされるのは自明の理。
だが、戦争するに当たってどちらが正義などというものは、大方存在しない。
なればこそ、時代の流れを可能な限り中立な立場で記したものが必要なのだ。
あとの人たちが、同じ轍を踏まないために。
「戦うことを学ばず」とは、「戦わないための道を学ぶ」ということだ。
「戦わないための道」ということは、戦いを選ぶよりさらに困難である。
戦争には、多くの利権や莫大な金がつきもの、あるいは損得を抜きにした宗教的感情があるから。
たまたま見たドラマだったが、なにか示唆されているように感じた。
それから、「組織権威によらずに、自分の頭で考え抜くこと」というようなこともふれられていた。
実に重い言葉である。