rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

流れが不穏な方向にずれている

2013-12-03 22:47:25 | つぶやき&ぼやき
特定秘密保護法案に紛れて、NHKの総世帯受信料徴収法案の提出というけしからん事案が進行中だ。
中国では、防空識別圏を独自に制定そして拡大と、世界に喧嘩を仕掛けている。
どうも、どこの国でも戦争をしたくてたまらないように見受けられる。

平和はいい、しかし平和が長く続くと経済は停滞し社会構造の2極化が進む弊害も持ち合わせている。
イソップ物語「アリとキリギリス」にもあるように、平和とは夏のこと。
何不自由なく暮らせれば、人は思考停止し、意欲も希望も薄れていってしまう。
しかし、夏は永遠には続かない、やがて厳しい冬がやってくるのだ。
人の作る世界は、どうやっても完璧にはならないからだ。
ヒエラルキーの上澄みにいる者も、底に沈殿している者も、現状に倦む。
そこで、発展への新たなパイを求めて外へ進出し、あるいは変革を夢見て撹乱したりする手段をとる輩がでてくる。
または、無意識にハーメルーンの笛吹きを演じて、破滅へと向かう先導役も現れる。
今、その時期に来ているのではないかと、政治や経済の流れから市井の瑣末な現象においても、不穏な空気が感じられる気がする。

物心ついた頃に戦争を体験した世代が、消えつつある。
さらに多感な少年青年期、戦争に向かう時代に過ごした世代はさらに少なくなり、今のこの時代の空気が当時と似ているかどうか聞く術を、我々は失おうとしている。
軍靴の足音が遠くから迫って来るのを気付くことができなければ、手の打ちようもない。
しっかり目を開け耳を澄まして注意しよう。
戦争という行為は、人の起こす最たる愚行。
でも私には、その愚行を人が繰り返さないという確証は、これっぽっちも持つことはできない。
なぜなら、歴史という証人が、気の毒そうにその証拠を並べ立ててくれるのを聞いているから。