rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

春一番と土埃、2014

2014-03-18 22:50:14 | つぶやき&ぼやき
土埃を盛大に巻き上げながら、春一番が吹いた。
もうもうと立ち昇る土埃は、例年の如く景色を茶色に染める。
今年は何回土埃が舞うのかと気をもみながら、明日の掃除の厄介さにうんざりする。
こんな日は、よほどの用事がない限り外出しない。
まだ風が吹かない朝のうちに外に出るべき用は足したし、小さい人のB型インフルエンザが完治していないのもある。
家の中で、ごうと唸りを立て吹く風の音、ばちばちばちと土埃がアルミ製の雨戸を打ちたたく音を聞いていた。
時々考える、土埃を防止し、国産小麦の増産にもなる小麦栽培の復活はないかと。
気候変動で、外国からの食料の確保が難しくなるかもしれない。
まだ雨の恵みのあるこの日本だからこそ、作物の生産に力を注がなくては宝の持ち腐れ。
ただし、アメリカや中国張りの生産法は、土地をやせさせるからやってはいけない。
一見非効率的に思える今の生産方式が、地力を奪わない合理性を備えていると思うのだ。
しかし、農業だけで生計を立てるのは難しい時代、就農者はなかなか現れない。
食品を低価格にしたいと望むなら、生産者がまともな収入を得られるようテコ入れが必要だ。
もし、テコ入れが農業優遇と捉えて不服があるのなら、キャベツ1個300円、豆腐1丁200円、ジャガイモ1キログラム350円、牛乳1リットル300円が最低価格となっても文句を言ってはいけない。
農業は、設備投資が多く、天候に大きく左右されるギャンブル性が高い職業。
我が家は農家ではないけれど、農業が多く占める地域に住んで、農家の過酷な状況を見聞きすると、同情せずにいられない。
どの職業もそれなりの言い分はあるけれど、ゆるがせにできない分野もある。
平和に暮らしたいのなら、なにを押さえるべきか、おのずと見えてくると思うのだが。
春一番と土埃、毎年考えさせられる現象である。