rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

嫉妬するねこ

2014-03-04 22:52:24 | ねこ

ハトのポッポが、庭をヒョコヒョコ歩いている。
こちらの注意を惹きたいらしい。
エサが欲しいのかと思いきや、エサ用ピーナッツの入れ物がいつもの場所より手前にずれているところからしてもう誰かが与えたようだ。
でも、私の後をついてきてエサくれアピールをするので、3粒手のひらに載せ差し出すと、忙しなくついばんで飲み込んでしまった。
食いしん坊の引力がこの土地にはあるのだろうか、まだ物足りない顔をしている。
それでも食べすぎは身体に毒だからとハトに言い含め、玄関に向かおうとしたとき、古い家の玄関前でねこがこちらに熱い視線を送っているのに気がついた。
またどこからか私とハトのやり取りを見ていたのだ。
手に持った荷物を置きに家に入ると、ねこはすかさずついてきて、ずんずん家の中にはいってくる。
義父母の居間を一巡すると私を見てから外へ出る素振りをする。
ははん、ついて来いと言っているのだな。
「どうしたんだい」などと言いながらねこについていこうと玄関でサンダルを履いていると、ねこは大きな声で「にゃあ」と鳴く。
エサのある倉庫に向かう途中でも、ねこは立ち止まっては振り返りまた大きな声で「にゃあ」と鳴く。
ポッポは相変わらず庭を闊歩しているから、ねことしては自分のほうが人間をコントロールできるのだと、見せ付ける狙いもあるようだ。
私としては、ねこのこの様子がいじらしくて、ねこはポッポより格上である扱いを示さないではいられなかった。
なんともねこの嫉妬は可愛いものであることよ。