rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

雨の卒業式

2014-03-20 22:27:03 | 日記
雨の卒業式は、雨音に負けない子供たちの元気な声で特別なものへとなった。
卒業生が思い出や感謝の言葉を、在校生が卒業生に贈るはなむけの言葉を大きな声でする呼びかけや、卒業生が歌う別れの歌に在校生が歌う送る別れの歌、どれもはきはきとして聞く者の心が爽やかになる。
そろそろ思春期に差し掛かる頃の卒業生が照れることなくこうも大きな声ではきはきと歌い呼びかけるのは珍しく、先生方の指導のよさもさることながら級友たちの連携が上手く作用したのだと感心する。
ほぼこの卒業生は同じ中学に進み半数は同じクラスになるだろうから、協力し合いよいクラスを作っていけるのではないか。
といっても、心身ともに成長著しい中学生は、いろいろな面で不安定な時期でもある。ちょっとしたことで傷つき閉ざされる心を抱えるこの時を、周りの大人はしっかりと注意深く見守り、いつでも癒しの場となれる心構えを迫られる。
ただ、その受け皿となるべき大人たちに余裕はあまりないように見受けられ、実際歳ばかり悪戯に重ねて心は未熟な大人も多いのも確か・・・とは、自分の心をのぞいてみて思うこと。
卒業式、新たな未来に一歩踏み出す子供たちの一つの区切りが、庇護されるだけの子供からの離別を彼らにそれとなく伝え覚悟させる機会であるばかりでなく、大人達にも覚悟を迫るものだと、今日改めて肝に銘じたしだいだ。