とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

社会人になっての適応力

2021年04月08日 | Weblog
昨日、「ザ・ノンフィクション」の「新・上京物語」について触れました。

一流の料理人になりたいと思って上京しましたが、
意外と簡単に挫折してしまった若者のお話でした。

この時代、「適応障害」に陥る若者が多いと聞きます。
コロナ感染症蔓延により社会不安が長期に渡っているからかもしれません。
確実に「コロナうつ」も増えています。

育ってきた家庭が過保護気味である環境も影響しているようです。

ちょっとしたトラブルや落ち込みは、放っておいても自然に治る事があります。

それよりもストレスが大きく、周囲の助力や休養などの環境調整が必要な場合があります。
それは「適応障害」と診断されるそうですが、原則的に抗うつ薬までは要しないそうです。

さらに、それよりも強いストレスにみまわれた場合、
「内因性うつ病」に陥る危険性が出るそうです。
夜はマシになりますが、朝が最悪で起きられない等の日内変動がみられます。
言動も緩慢になり、早朝覚醒、体重減少、、、などなどがみられます。
脳内のセロトニンやノルエピネフリン、ドパミンが枯渇してしまう為、
環境調整だけでなく薬物療法などが必要になるそうです。

これらの現象は、ストレスの強さや多さといった外部要因だけでなく、
うつになる人(個体側)の素因、脆弱性が大きく関連して参ります。
素因には、性格的傾向や遺伝負因も関係してきます。
ですので、同じストレスの強さがあっても、
素因の程度によって、うつ病を発症するかどうかが決まります。
素因が強い人は、些細なストレスでもうつ病を発症するという事になります。

どのような状況になったら、自分はどうなるのか?
どのような状況になっても、自分はどうしたら、それを乗り越えていけるのか?
常日頃から、冷静に観察していけると良いですね。

コメント
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