つれづれ日記

心と目の記録

ジョリィは凄い!

2009-12-02 14:39:21 | Weblog

ジョリィは凄い!と思って見てしまいます。

原作のセシル・オウブリ著「ベルとセバスチャン」は1971年にフランスの国営テレビで1年間放映され大変な好評を得ました。
セシル・オウブリは若いころ映画女優でしたが、モロッコの王子と結婚して女優をやめ青少年向きの作家となったのです。
フランスの映画のセバスチャン役は彼女の息子メディです。

日本で翻訳されて「アルプスの犬と少年」が出版されたのは1974年1月で、2ヶ月後に私の家のピレニーズのロミが6頭の子犬を産み、丁度その日に娘がこの本を見つけて買ってきました。
それで我が家に残す雌犬に「ベル」と名付けたのです。子犬達が50になったころ
翻訳者の前田和子様を自宅にお招きして、本物のピレニーズに初めて会っていただき大変喜んでくださいました。
前田様は、聖マリアンヌ病院のお医者様の奥様ですが、フランス語を教えていただいた先生とお二人で、多くの若い人たちのお役に立つ美しい贈り物をしたいと願いこの本がうまれたのだそうです。

1977年にアリ君を飼われたS様に私はこの本を差し上げました。
プロデューサーのご主人が、日本でこの映画を作れたらと考えましたが、ピレニーズでこのような演技のできる犬はいないのであきらめました。
親しいK氏はアニメにすることを考え、フランスの作者に会い権利を得て、アニメの犬のモデルにS氏のアリ君を起用し、制作が始まりました。私は犬種についてのご相談などを受けて、私費出版した本を30冊以上差し上げ、スタッフにこの犬種を理解して制作して頂くようにと協力させていただきました。
フランスのピレニーズのタイプは昔からの優雅なピレニアンです。
アリ君の父犬はアメリカCHのマックです。
タイプも顔もフランスの犬とは違いますが、アニメにはアメリカタイプの方が向いていたかと思います。
S氏の会社のM・Kが制作したのですが、制作会社は東宝映画で、私もパンフレットなどにピレニーズの犬種についてなど書くのをお手伝いしました。
制作段階から世界中に売りだすように作られ、見事に世界の子供たちの人気アニメとなったのです。