大阪府立真田山学院高校演劇部公式ブログ
Vol・15『加盟校活動報告・3・大阪府立谷町高校』
☆今回は近所の府立谷町高校にお邪魔しました
旧制女学校が、戦後の学制改革で新制高校になった由緒ある高校で、昔は府大会で優勝したり、近畿大会にも出場経験のある伝統校でした。それが今では、兼業部員が一人だけ。で、この部員は帰宅部と兼業。
そう言って笑わせてくれたのは、顧問の矢部先生。
先生自体、正式には放送部の顧問で、演劇部は副業。連盟には演劇部として登録してるけど、校内の扱いは同好会やそうです。
むろん好き好んで二つの顔を持ってるわけやないんで、演劇同好会がクラブとして、三人以上の部員は必要という実態を失って長いからです。
「コンクールは、三年に一回ぐらいかなあ……」
寂しそうに先生は言わはります。
「今年は出ますよってに」
帰宅部兼業のH君がいう。
「まあ、あてにせんと待ってるわ」
「一緒にやってくれる奴が、もう二人ほどおったらね」
「そんな言い方せんでもええがな。芝居いうのは、舞台は一人でも、やっぱり照明やら音響のスタッフはいるさかいな」
「まるっきり一人で演れる芝居もありますよ」
「知ってます。そやけど、稽古場にいっつも一人言うのは、やっぱりね……」
H君は俯きながら、そない言うた。
「こいつだけが悪いんやないねんわ。やっぱり、条件整備いうのは顧問の仕事やからね。昔はほっといても演劇部は人が集まったけど、今はこっちから声かけてもあかんあらね」
「中学校で、演劇部が無いようなってしまいましたからね」
「この四月はHもがんばってくれたんですわ。入学者の名簿から演劇部出身の子探したんやけど、どうもね、今年は見事に一人もいてなかった」
高校演劇だけとちごて、中学校の演劇部が壊滅状態いうのが改めて実感。
「もし、何人か居てたら、やってみたい芝居とか無いんですか?」
「うん、野村萬斎がやってた5人だけでやる『マクベス』なんかよかったね」
「先生、5人なんか、絶対不可能。それに、あれマクベス以外は、みんな一人で何役もやらならあかんさかい、宇宙的規模で無理」
そこで一回話題が途絶えてしもた。わざわざ来た甲斐ないので、他のことに話題をふってみる。
「ラノベなんか読まはります?」
「うん、多少はね。『はがない』とか『おにあい』とかね。映画も観に行ったし。
ちょっと解説『はがない』とは「僕には友達がすくない」の略。『おにあい』は「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」の略。
けっきょく、後半はほとんどラノベの話で盛り上がっておしまい。あたしらはラノベみたいな芝居でもええと思う。とにかく、面白いと思う着想を芝居にする力。それが必要。
「近所やねんさかい、コンクールなんか二校合同で出られたらええのにな」
矢部先生の苦し紛れは、可能性やと思いました。管理やら責任の問題はあるけど、野球部なんかでは複数校が合同で試合に出ることもあるらしい。連盟の規約を変えならでけへんけど、一つの可能性やと思うて帰ってきました。
ちなみに、このブログは朝の5時から起きて打ってます。昨夜のうちにやっといたらよかったんやけど、台本読んでたら寝てしまいました。次は、うちらのクラブのこと書きたいと思います。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)
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Vol・14『加盟校活動報告・2・誠学園高校』
☆誠学園高校にお邪魔しました
誠学園高校は、大正時代から続く伝統私立高校です。顧問の織田先生は連盟の運営委員もお勤めになられ、校内では学年主任もやっておられる忙しい先生です。そんなご多忙な中、わたしらの演劇部訪問にも快く応えていただきました。
「お忙しいところ、お時間をいただいてありがとうございます」
「いや、あんたらこそ、うちみたいなとこに取材に来てもろて、ありがとう」
「先生とこは、部員いてはれへんのんですか?」
「いや、お恥ずかしいけど、今のとこゼロ。せやけど、コンクールまでには部員入れて参加しよ思うてます。ま、連盟の役員もやってることやし、辞めるわけにいかへんさかいね」
「先生の熱意で、引っ張って行ってるんですねえ」
「半分は、なんちゅうか生き甲斐やね。連盟の仕事はえらいけど、仲間の先生がいっぱい居てるし、こない言うたらなんやけど、毎年ゼロから出発するのんはスリリングでええもんやで」
(笑)
「どんなふうにして、その都度部員を集めはるんですか?」
「一応は、新入生のオリエンテーションで演劇部の勧誘はやるんやけどね……」
「オリエンテーションとか、新入生歓迎会では、なかなか集まれへんでしょ」
「せやねん。おれが、もうちょっと若うてイケテたら、来るやつもおるんやろけどな。こんなおっさんではなあ(笑)」
「ほんなら、どんなやりかたで? 去年もたしか3人出てくる芝居やってはりましたね。なんかエチュ-ド発展させたような」
「あれは、演芸部いうのが別にあってね。あ、植物育てる園芸とちゃうほうの演芸。あそこの部員に声かけて、夏休み利用して東京までワークショップうけさせに行って、言われたように、エチュ-ドから膨らませてん」
「いっそ、その演芸部と演劇部の合併なんか考えられませんのん? 地方によっては『舞台芸術部』いうくくりかたしてるとこもあるようですけど」
「うん、一つの考え方やけど、僕は、やっぱり演劇部いうあり方にこだわりたいんや」
「なるほどね」
「それに、正直言うと、そういうくくり方したら、演劇部の方が飲み込まれてしまいそうな気ぃしてな」
「今、ああいうコント系いうか、演芸パフォーマンス系は人気も馬力もありますからね」
「ま、今年もいろんなとこに粉ふってがんばってみるわ。ところで真田山は、まだ既成脚本にこだわってんのん?」
「はい、大阪では不利やいうのは分かってるんですけど。基本は外したないんです。戯曲言うたら、吹奏楽のスコア(総譜)にあたるもんでしょ。スコアなんて、プロの作曲家でもむつかしいでしょ。吹部のコンクールなんかでも、新作は、なかなか古典を超えられません。せやから新曲に挑むとこは、作曲家の先生に自分らの演奏聞いてもろて、その長所やら特徴に合うた曲を作ってもろてるらしいです。むろん、そんな贅沢なことできるのは、一部の恵まれた吹部だけですけど。ま、とにかく自分らで作曲までやる吹部は考えられへんそうです」
「ま、せやけど、高校生やないと考えられへん芝居言うのもあるさかいなあ。僕は既成の本でプロの真似事するのは外れてるように思うねん」
「お言葉ですけど、それやったら吹部も軽音もプロの真似事になります。野球やらサッカーなんか、完全に大人と同じルールでやってますけど」
「まあ、見解の相違やね。お互い自分らのやり方でやっていこうよ」
「先生、連盟の役員してはるから、このさい聞いときたいんですけど。大阪は創作劇の方が有利やいうのはホンマですか?」
「有利いう言い方はそぐわへんなあ。借り物の既成脚本と、生徒やら顧問の先生が苦心して書いてきたもんには、それだけの評価をしたらならあかんと思うねんけど」
「コンクールに『創作脚本賞』がありますけど、『既成脚本選択賞』いうのんは考えられません?」
(笑)
「まあ、冗談でもええんですけど、既成の脚本探してきて、自分らなりに咀嚼して、舞台化するのんは、チャラけた創作劇やるよりも、大変な努力がいると思うんですけど」
「まあ、お互い、それぞれのやり方でがんばろうや。ところで真田山は、どんなんが候補にあがってるのん?」
「あ、もう絞り切って稽古に入ってます」
「もうかいな!?」
「はい、そやかて、もう一学期も後半でしょ。残り4か月いうても、定期考査やら、検定とか、個人的な理由で抜けるのん考えたら、実質の稽古は3か月切ります。一日3時間の稽古として270時間。役の肉体化には、これくらいはかかります」
「ま、一つの考え方やな」
「でもね、先生。270時間言うたら、日数で、11日にしかならへんのですよ。ま、見解の相違やからええですけど、審査基準はどないなりますのん?」
「それは、残念やけど、無しやな」
「お言葉ですけど、先生、昨年度の最後の地区総会では、連盟の運営委員会で諮ってみるて言わはったんちゃいますのん?」
「諮った結果、いらんいうことになったんや」
「そやったら、総会で報告あってもよかったんちゃいます? なんかスルーされたような気ぃするんですけど」
「まあ、君らには言えん事情もあってな」
「大人の事情……いえいえ、冗談です。一回聞いてみたかったもんですから。ほんなら、今日は、どうもありがとうございました」
ちょうど校内放送で先生を呼ぶ声。うちらは、それで失礼しました。お忙しい中、際どい質問にも答えてくれはって、感謝の一言です。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)
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公式ブログ・Vol・13『加盟校活動報告・1』
☆本年度加盟校確定
本年度加盟校が、連盟から発表されました。昨年は111校でしたが、今年は113校です。一昨年が112校でしたから、ほぼ横ばい状態と言えると思います……というのが、常識的な見方ですけど、あたしらは、統計資料いうのを、そのまま鵜呑みにはしません。
加盟したということは、学校のパソコンに送られてきた書類に数字や必要事項を打ち込んで連盟にメールで送信、あとは加盟費の12000円を振り込んだ学校の総数ということで、実際演劇部としての実態があるかどうかというのは別問題やし、連盟も、その実態の検証はしてません。
そやさかいに、コンクール参加校が、加盟校数と一致したことはありません。去年は111校の加盟校で、コンクールに参加したのは89校で80%の参加率です。実数では21校の学校が加盟しながら、コンクールに参加してません。
これは、何を意味してるんでしょうか?
加盟時から、あるいはコンクールの時期にクラブの実態がないクラブがあるということやと思てます。東京の演劇部仲間に言うと「最初から、コンクールに参加する意思のない学校があるんじゃない?」と言われました。
東京と大阪は、文化が違うなあと実感しました。
余談ですけど、東京は外国です。タヌキうどん言うたら、大阪ではきつねうどんの蕎麦バージョンのことですけど、東京は素うどん(東京ではカケうどん)に天かすがはいってるもんで、大阪ではハイカラうどんて言います。冷たいコーヒーはコールコーヒー、アイスコーヒーで、けしてレーコとはいいません。東京の喫茶店で「レーコ」て言うたら「あたし愛子ですけど」いう返事が返って来たいうウソみたいな話があります。
エスカレーターは右側を空けるので、大阪の人間は戸惑います。
ささいなとこでは「チャリンコ」が通じません。「チャリ」です。ついでに名古屋は「ケッタ」で、もう完全に外国。それから東京の人間が相槌に使う「そうなんだ」は、あたしらには冷たく感じます。逆に、大阪の「うっそー!」いうのはちょっときつく感じるとか。
「直す」は完全に通じません。クラブが終わって「机なおしとくように」て言われたら、東京の9割は「机壊れてませんけど」になる。
二人称の「あんた」はとても見下した言い方に聞こえるようで、あたしは東京の子ぉには使いません。
ま、とにかく、大阪で連盟に加盟して、コンクール目指せへん学校なんか考えられません。ちゃいます?
ちなみに、東京の加盟費は7000円です。大阪は12000円。知ってました!? 大阪の人間がほとんど東京の倍ちかい加盟日払うて、コンクール参加を目指さへんいうようなモッタイナイことはしません。
なにが言いたいかというと、連盟に幽霊加盟校があるいうことです。クラブに幽霊部員が居てるのといっしょです。
ほんなら、なんで幽霊加盟校があるのかというと、顧問の先生の熱い気持ちと都合からです。ちょっと信じられませんけど、役員やってはる学校の演劇部が部員ゼロいうとこもあります。連盟で重責を担ってはって、連盟に加盟せんわけにはいきません。先生もしんどいもんです。
それから、コンクールの時には、なんとしても部員を、たとえ兼業部員でもええから、かき集めて創作劇でっち上げて……すんません、工夫してお書きになって参加しはります。ほんで、コンクールが終わったら、元の部員ゼロに戻りはります。
そういう学校を含めて113校。分かりました、数字のマジック?
ま、オオヤケの数字の113校を信じたとしても、大阪は261校の高校があります。これで割ったら、加盟率は43%、コンクール参加89校で勘定したら35%という寂しい数字が出てきます。
うちらの真田山も、やっと部員3人。裏方入れても4人は獲得せんと、コンクールに参加できません。頑張ります!!
☆学校探訪
これは予告です。最近他の学校のブログでよその学校紹介が流行ってます。たいてい部員の数も多くて、活発に活動してる学校です。そんな学校は、実は少ないんです。いや、ほんま。
そこで、あたしらは、ごく普通の小規模、あるいは幽霊加盟校の取材に力を入れることにしました。
これは、ただのイチビリとちゃうんです。
アメリカで年収一億円以上の人ばっかり取材して「これがアメリカだ!」いう番組作ったらウソになるでしょ? アメリカ人の平均年収は350万円で、日本とほとんど差がありません。そこに日本ほど充実してない社会保障やら、一世帯あたりの家族数を考えたら、けして日本より豊かやとは言えません。ちなみに、あたしは国際科なんで、言うことがヒネこびてます。ほんなら次回からの学校探訪、お楽しみにね。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)
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公式ブログ・Vol・12『明日地区総会』
☆明日β地区総会
よそより早いと思うんですけど、明日6月7日地区総会です。最初の予定は以下の通りでした。
ア)生徒連絡会代表生徒(2名) イ)地区講習会の計画 ウ)地区大会顧問審査員候補者(2名以上)卒業生審査員の推薦 エ)その他
淀貴美先生から議案が変わったことを、今日聞きました。審査基準と審査方法について大幅な変更案が示されました。重要なことなので、あらかじめ、その内容が加盟校に伝えられ、熟慮の上地区として賛否をとり、大幅な点で合意がなされた場合、細目について意見がある場合、地区で集約して、地区代表者会議にかかります。以下、その内容です。
※:審査基準試案
今の浪速高等学校演劇連盟を始め、多くの高校生の演劇コンクールには審査基準がありません。また、昨年の予選では審査結果に疑問が持たれたところもありました。そこで、この原案を運営委員会審査問題諮問委員会として提案します。
①作品にドラマ性があるか
ドラマ性とは、葛藤と読み替えてもいい。いわば、人間の物理的・心理的イザコザ。それが、作品に書けているか。この評価は既成、創作を問わない。作品の種類によってはエモーションと理解してもいい(能や音楽劇の場合、並のドラマツルギーで評価できないことがある)
②観客の共感を得られたか
劇的な感動(人間が葛藤することや、その変化への観客の感動)を観客に与えられたか。
③表現に対する努力は十分であったか
演出、演技、道具、音響、衣装、照明、などが作品を表現する上で、効果的になされていたか。
以上の三点(③については項目別)に10段階評価を行い、最高点と最低点を除外して平均値を出す〈予選では10段階評価のみで、最高点・最低点の除外はやらない〉上位1/3の作品につき、さらに論議し、最優秀以下の受賞作品を決定する。その場合、一定の点数に至らない場合(例えば満点を100点とした場合、80点に満たない)上位コンクールへの出場権は与えるが、最優秀の称号は与えない。
本選以上では、審査員に顧問審査員・OB審査員なども加え7名程度とし、点数集計において、最高点と最低点は除外し、平均値を出す(予選は審査員が3名なので、これは当てはめない)
※審査の点数化へのこだわり
審査をしていて「これはだめだ」と思うと、無意識に「落とす理由」を探すことが多い。言うならば「減点方式」で、辛い審査になりがちである。
逆に「これはいける」と思うと、無意識に「上げる理由」を探すことが多い。言うならば「加点方式」で、甘い審査になりがちである。
ゆえに、全ての出場校を、最初は0点として、上記の項目について加点していく。これで無意識な主観による「加点」「減点」が、かなり防げると思料される。
点数化しない限り、同じコンクールで「甘い加点」と「辛い減点」のダブルスタンダードに陥る可能性が高くなる。
※補足
審査員は、事前に上演台本に目を通し、会場には台本を持ち込まず、メモのみとする。これは、半ば無意識に台本ばかり見て、舞台をあまり見ていない審査員にきちんと舞台を観て頂くため。観劇後、審査員はメモをもとに、直ちに審査員室で、審査用紙に点数を記入、審査管理委員に渡す。全作品を見終わるまで、作品についての論議は原則しないものとする。ただし、作品に、著作権上の問題、社会的、人権的な問題があった場合は、別とする。
審査員席は、観客席後部が望ましい。観客の反応ごと作品を見るため。また、舞台全体を視野にいれるためにも、それぐらいの位置が望ましい。
できるだけ多くの観客に作品を観てもらうため、連盟、出場校は観客動員に努める。最低、連盟のサイトに会場、日程、時程はアップロ-ドしておくこと(これは、今年はやって頂けました。一歩前進です)
コンクールの地区大会において、出場校が10校に満たない場合、シード制は適用しない。
わたしたちの考え
おおむね妥当な改定案やと思います。ただ、ここに触れられていないのは、審査員の選び方です。予選は従来通り顧問と専門家審査員とOB審査員やと思うんですが。問題は、この専門家審査員です。ちょっと小劇場関係の方々に偏る傾向があります。本選においては、今まで専門家審査員3人でした。
この人たちは、自分の得意な芝居のジャンルや傾向には、ええ感性してはります。けども、他の芝居にはどうなんでしょ?
教育現場に居てない人に「高校生らしくない」とか「高校生の感性やない」「等身大の高校生が描けてる」言われて、現場の生徒や先生が感心してるのは、なんか滑稽な感じがします。
☆関係ないんですけど
今日、環状線の駅から学校行く途中に黒猫が歩いてました。それから白猫が通って、そのあと白黒のブチがきたら面白いと思てたら、ほんまに白黒のブチがきました。思わず笑てしまいました。なんかええことがおきるんちゃうかと思たら、九鬼あやめが『外郎売』の暗記に成功! 大野はるなは、まだ覚えられません。はるなは、うちがカスムほどの綺麗な子。まして、あたしよりも自分のミバに自信のないあやめは、こんなとこで差ぁつけたかったみたいです。なかなかええ当て馬やと思てます。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)
大阪府立真田山学院高校演劇部
公式ブログ・Vol・11『たこ焼き値上げ』
☆由香役決定!
『すみれの花さくころ』は女子三人の芝居ですが、部員は、わたくし三好清海と九鬼あやめのデコボココンビだけです。
淀貴美先生が大野はるなをスカウトしてきはって、なんとか三人でやれることになりました。メデタシメデタシ!(^0^)!です。
以前のブログに書いた通り、専業部員です。で、もちろん一年生です。
ここだけの話ですけど、あたしやあやめよりもベッピン! このニュアンス分かります?
可愛いのではなく綺麗(漢字で書いたほうの綺麗)です。制服着て、じっと立ってたら、男子の99%が注目するような子です。いわばモデルさんタイプで、どないしたら『すみれの花さくころ』のコメディーな色に染まるか。楽しみっちゃ楽しみ。心配っちゃ心配です。
本人は、この時期の入部やいうのにやる気は十分です。今日なんか千田是也の『近代俳優術』なんか持ってきてました(汗)
うっとこのクラブは、一見オチャラケたクラブですけど、やってることはストイックです。演技の基礎システムは、リー・ストラスバーグの『メソード演技』を、あたしらなりにアレンジしてやってます。ちなみに『メソード演技』いうのはアメリカの俳優さんにはバイブルみたいなもんで、マリリンモンローやジェームスディーン。今の人やったらメリル・ストリープさんなんかが、ここの出身です。
むつかしいことは置いといて、ま、とにかく役者三人揃たんで一安心です。
☆写真は載せません
よその学校で写真いっぱいのブログ書いてはるとこがけっこうありますけど、うちは二つの理由で写真は載せません。
一つは、写真載せてきれいなブログにするだけの技術も知識もないから。また必要やとも思てません。キレイなブログでも、中身が無かったり、美辞麗句や門切り型の言葉だけやったら意味ありません。
うっとこは、文章で勝負です~なんちゃって。とにかく、普段しゃべってるような調子で書いていきます。え、ふだんおまえら、なんぼほど喋ってるかて? そら息吸うたら、なんか言葉喋らならもったいないいうのが、あたしらのコンセプトですW
また、写真なんか載せたら、どこかのプロダクションからお誘いなんか来たら困りますでございましょう? オ~ホホホ。
九鬼あやめとあたし三好清海のイラスト載せときます。左が九鬼あやめ、右のしっかりしてそうなんが、あたしです。
ヘアースタイルはセミロングとフェミニンボブの中間。そういうとかっこええんですけど、先輩の女優坂東はるかさんのマネです。ってか、ほったらかしにして、時々カットだけしたら、こないなります(はるかさんの説明)。大野はるなは別嬪過ぎて絵にもなりません。くそ!
☆本線審査員の顔ぶれが見直されそうです
念のため、こっちの世界の話です。そっちの世界ではT高さんが本選に出はって、まるっきり、こっちと同じ審査講評で落とされました。そっちでも少し動きがあるように伺いました。
こっちの世界では、わが真田山学院高校が本選に出て落ちました。こっちの審査員は完全にどないかしてました。主演の坂東はるかさんは、その時のDVDを観たNOZOMIプロのプロディユーサーさんに認められて、一躍プロの女優さんにならはりましたから、やっぱり芝居観る目が違ぅたんでしょうね。
しかし、こっちの世界で、一番問題になってるのは、その審査員の人が、合同合評会のレジメで、真田山の審査内容を放棄して「この学校にも何らかの賞をあげるべきだった」と書いてはることです。事実上の審査放棄やいうて問題になってます。また、なんか動きがあったら書きます。
☆スタッフをどうするか
基本、顧問と出番のない役者でやります。そやけど、今度はミュージカルなんで、音響のオペやる人がどうしても必要です。まだ、これからの課題です。
☆たこ焼きの値上げ
あたしらの、ささやかな楽しみは、学校帰りのたこ焼きです。6個250円がいきなり300円! どない思います?
オッチャン曰く、今までギリギリでやってきた。今度消費税が10%になっても値上げせえへん……らしいですけど。あたしは卒業していてません。大阪の子は、たこ焼きだけはこだわります!
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)
小説大阪府立真田山学院高校演劇部
公式ブログ・Vol・10『パラレルワールド』
☆びっくりしました!
大阪府立真田山学院高校なんか存在せえへんいうコメントをいただきました。
ほんまにビックリしました。
あたしらは、ネットで検索してもろても、グーグルの地図見ても、ちゃんと載ってます。戦前の私学のころから数えると、創立100年になろうかという学校です。
古い人は分かりませんが、最近では俳優の坂東はるかさんや、新進ジャズサックス奏者の吉川裕也さんなんかががんばってはります。
このコメント頂いた人は見当がついたんで、友だちに電話してもろて、ついさっき話したとこです。
「うちは、環状線真田山で降りてもろうて西へ400メートル……」
「ええ! 環状線に真田山なんて駅あれへんよ」
「ちょっと、おたくの学校の名前、きっちり教えて下さい……字ぃは、どない書きますのん?」
「○○に○○です」
「え、そんな学校存在せえへん!」
「そんなアホな、ちゃんと大阪府高等学校演劇連盟にも加盟してます」
「ちょっと待ってください。それ、なんですか?」
「連盟言うたら、大阪府高等学校演劇連盟にきまってるでしょ!?」
「うちらは、浪花高等学校演劇連盟ですけど」
と、こんなやりとりがありました。
☆パラレルワールドです
うちらの世界とよう似た別の世界をパラレルワールドと言います。理論的には完ぺきにいっしょのものから、微妙に違うもんまで。
パラレルワールドとは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。辞書には、こう書いてあります。
元々は同じ時間の幹にあったもんが、枝分かれして、似たような世界ができるらしいです。それが、なんかの拍子で枝が重なるようにして、行き来できたり、こうやってブログやら電話だけで通じるものまでいろんなものがあるらしいです。どうやら、その異世界が重なって、妙なこと。あたしは、ちょっと面白いと思てるんですけど。
ちなみに、うちはβ(ベータ)地区です。Bと、よう似てるんでこのへんから誤解がとけへんかったみたいです。
いつまで、この枝が重なったままになってるか分かりませんけど、通じるうちは、このブログ続けていこうと思います。
☆『すみれの花さくころ』
この芝居は、こっちの世界ではうちの真田山学院高校が本選までいって落ちてきましたけど、そっちの世界ではT高校さんが本選でやって落ちはったみたいですね。で、審査員の評はいっしょ。
作品に血が通っていない。行動原理、思考回路が高校生ではない。
この言語明瞭意味不明な評は、一言一句同じです。ただ審査員の名前は違います。混乱するといけないのでお名前は伏せます。
☆今のあたしたち
『すみれの花さくころ』に決まったんで、音楽の先生に頼んで歌の発声法習うてます。基本はいっしょやけど、台詞と違うて、高音は裏声になります。この裏声で声出すのに慣れてないんで、苦労してます。
ほんで、宝塚について調べてます。一人の人物になりきるのには、その背景まで知らんとあきません。それから東京大空襲について。かおるいう幽霊の役が宝塚志望で、東京大空襲で亡くなってるからです。稽古が進んだら、登場人物の住んでた街やら家のことにかかってみよと思てます。なにをマワリクドイことと思うてたら、間違いです。NHKの朝ドラやら大河ドラマでも、ちゃんと、そういうことはやってます。
ジブリのアニメでも「ガヤ」と言われる背景音同然の会話もちゃんと台本があって、スト-リーも考えたあるそうです。演る側でこれです。書くとなったら、これの何倍も調べて組み立てて、その多くは台詞にもト書きにもならんと捨てられるらしいです。創作劇が簡単にでけへんのは、これだけでも、よう分かります。
愛染坂高校の演劇部が、夏の講習会で鍛えてもろて創作にかかるらしいです。せやけど、コンクールの本番まで三カ月もないのに、無理するなあと思います。本は書くだけで三カ月。そない作者の先生も言うてはりました。
文責 大阪府立真田山学院高校演劇部部長 三好清海(みよしはるみ)