先日、JR東日本が新幹線を除き車内販売サービスを止めると発表しました。
半年ほど前にそう長くはないだろうから今の内に、と利用した事があります。
今回のお話しはその時の事。
2018年10月13日
通勤の際、京浜急行に乗って横浜駅を出ると隣に東海道線が見える。
かつては多くの特急、急行が頻繁に行き来していたというが
今その面影はない。
その中でほぼ唯一国鉄時代に作られた優等列車 185系。
これも間もなく消えて行く。
食堂車は無くなったが特急電車で売り子さんから弁当と缶ビールを買うというのも昭和?
気軽に乗れる185系も引退日が決まったら混雑するので余裕を持って乗れるのは今の内。
そして、下田にある昭和30年代に建てられたホテルに泊まろう。
と、いう事で140コロナタクシーさんと行ってきました下田まで。
コロナタクシーもコルトも置いてけぼりです。
しかしもしもその列車に車内販売が無かったり弁当、ビールも売切れたらどうする?
やはり保険で総菜でも買って乗ろうか?と心配していたら車内販売会社に予約が出来るとの
事で140さんが手配してくれました。
エキナカやコンビニが台頭してもやはり車販で買いたいという要望は多いと
電話で日本食堂の方は話していたそうだ。
何時何分の横浜駅発で何号車、何番に座っている事、希望商品と連絡先を告げて予約済み。
横浜駅に早めに行き駅の遺構を140コロナさんに解説をしてもらう。
横浜線の古いホーム個所
東海道線の古い柱。全く知りませんでした。
普通列車を数本待ち自分達が乗る特急踊り子号が入ってきます。
115号 横浜駅12時24分発
なんか緊張します。
最近はこのような高揚感を味わう事が無くなっている。
東海道線普通車や国電?もすっかり趣きが変わって
それを見る私の目も慣れてきていたのか
久しぶりに間近で見る優等列車の踊り子号。
時代を感じる風格は若い人にはレトロと映るのかも。
↑昭和58年撮影
指定席に合わせた号車が目の前に静かに止まる。自動ドアが開き足を踏み入れる感覚は
普通列車と明らかに違う。
国鉄臭と言われている空気を吸い数歩進むと車内へと
もう一枚オートドアが隔てている。「デッキ」のある電車。改めて「優等」だという事を
思い知るのだ(早く行きなよ)
さて、140さんが拘って指定した座席は進行方向左側の最後尾だった。
伊豆に行くのだから海側は分るとしても何で最後尾?
電動車の台車上になるのでモーター音を感じられるからだそうな。
確かに以前に乗った時に高速運転区間に入ると特有の音が心地よかったな。
知らなかったがモーターは113系と同じだそうだ。
無事に乗れた事に安堵していると前方から待望の車内販売がやってきた!
2、3回ほど他のお客に捕まるのも売れているという事なので嬉しい。
ようやく私達の所へたどり着いた。
「140様ですか?」と尋ねられ予約していた弁当とビールを買う。
私は唐揚げ弁当を予約しておきました。ワゴンには大船軒のサンドイッチも見えますね。
売り子さんは疲れているのか笑顔等全くなし。
もう一度廻ってくるのかを尋ねると『私普段はこの列車には乗らないので~』
なんだか面倒くさそうな受け答えに今までのテンションも少し下がる。
なんかいやいや売っているみたいなんですもの
気を取り直して普段はお互いに働いている平日の真昼間から麦酒で乾杯!
唐揚げ三昧弁当はこんな感じです。唐揚げにビールは最高です。
藤沢を過ぎた辺りから列車の速度が上がりモーターがうなる。
おおぉ!確かにこのモーター音良いですね!腰で感じる振動♪
席を厳選してくれた140さんありがとう!心の友よ!
あっという間にビールが二本空になりました。
新幹線だと何度か車内販売が往復してくるがあれ以来やってきません。
「来なければ熱海駅の切り離し時にホームで買えばいいよ」と考えていたが
熱海下りホームには売店が無い…
検札に来た車掌さんに車内販売の事を尋ねると
『~号車の出口にいましたよ』と聞き慌てて買いに行く。
一度通ったらもうおしまいのようだ。
う~ん…需要が減ったとかが廃止の理由だけど実際に買っている人はたくさんいたし
売り方というかやる気というか。湘南新宿ラインの二等車で販売しているアテンダントの
スタッフさんはそんな事ないのにな~。
販売中止のニュースを聞いて、やっぱりな~とあまり残念には思いませんでした。
さて、列車は伊東線に入りました。
あっ、Y31セドリックタクシー!
これは希少となったディーゼルエンジンのセドリックなんです。
前に140さんとわざわざ乗りに行った事があります。
【2018年4月】話しは逸れて・・・
ベンチシートにコラムギア(当然マニュアル)さらにディーゼルなんて・・・
この価値をおわかりいただけますでしょうか・・・
これも今の内でしょう。
話しを踊り子号に戻します
殆どの客は熱海で降りてしまい車内はガラガラ。
下田へ着きました。
ゴミは「くずいれ」に捨てて、と。
乗ってきた車両
すぐに東京行きへと幕が変わっていました。
下田駅前のバス。
一番左のバスは古いそうだ。窓枠がサッシ窓だからだそうな。へぇ~。
なんか終着駅って感じです。
踊り子号をガン見できます。
今夜のお宿のお話しはまた別の機会にして翌日は熱海から踊り子号の
グリーン車で帰りました。
やっぱり特急の二等車は違うな。音も残念ながら?静かです。
すっかり暗くなった横浜駅に帰ってきました。
140コロナ様も敢えてM車の台車の上に座るという・・素晴らしい感性の持ち主ですね。下田のお宿のお話も楽しみにしております!
この場合の二等車は三等車制における二等車で良いんですよね?1960年に二等車制に変わって二等車が下位種別になったりして子供の頃に本で昔の記述を読むと頭が混乱したのを懐かしく思い出しました。僕は1968年生まれなのですが検索すると1969年に等車制が廃止されたようで、物心ついたら昼行特急急行の場合指定席かグリーン車だったのです。(自由席も少なかった)下位等車→上位等車に対する憧れのようなものを感覚的によく理解できていないんでしょうね。変なコメントすみません。
コメントありがとうございます。
>>あの高揚感と非日常な感じ~
そうそう!普通列車では味わえない何ともいえない
あの緊張感
>>早川の先で~
考える事は皆さん同じですね。後部車両に乗って先頭車が左にカーブしながらトンネルに入って行く姿。
ブルートレイン同様にそれも味わえなくなってしまうんですね…まもなく…
>>敢えてM車の台車の上~
普通の方はうるさく感じますよね(笑)
>>下田のお宿のお話も~
う~ん…その前にハトヤ番外編を公開してみたくなったりでして(汗
いつになるか分かりませんがお付き合い願います。
す、すいません。私はあまりよく分かっていない
一般人でして
二等制の二等が現在のグリーン車という
なんとなくなイメージなんです。
そういえばサザエさんの漫画で「国鉄が一等やめるんだって」なんてネタがあったのを思い出しました
全く答えになっていません
私もますますよく分からないのでぐぐってきました(笑)。 1960年以前の三等制時代の一等車は雲上的な別格?政局的に外国人専用だった時期もあるそう。二等車が現在のグリーン車で、三等車が現在の普通車指定席。このあと一等車と二等車をまとめて一等車とする二等制時代が来ます。1960-1969年の二等制時代の一等車が現在のグリーン車で、二等車が現在の普通車指定席だそうです。二等制時代ってたった9年間しかなかったんですね。
ありがとうございます。
そんな曲折があったんですね。
それにしても185系のグリーン車は良かったです。
静かに?乗れるのは今の内なので何とか乗る機会を増やしたいです。
113系の並ロも懐かしいけど。
追突にもめげずに、健気に頑張る姿はまさに昭和の底力!笑
また、ドライブ行きたいです!
しかし、車販も無くなるなんて……、鉄道文化がまた消える、そもそも長距離特急も少なくなり、忸怩たる思いです。
そして、ベンコラセド……、車高がフル乗車感のあるところが、グッドです!
先日は久しぶりにお会い出来て嬉しかったです。
台東区の某所に行くので「いるかな?」と。
でも都心を走るのは緊張しますね。
また色々とお話ししたいですね~。
あの時話した5月以降の勤務に期待しております(笑)
車内販売も食堂車も国鉄時代も過去のモノとなってしまいましたね。
あのセドリックも都心には乗り入れ出来ませんね(汗
各停なのでどっぷり酒!笑
途中でなんだっけ?あのピンクの‥ル.クレイル
?とすれ違い豪華な車内に隣からかぶりつきで覗くという‥笑笑
中でラテンギターを演奏していたプロの方があまりのかぶりつきに苦笑しつつ挨拶してくれましたぁ
車内でライブとお食事の楽しめる豪華列車、という売りでしたものね
クレイルもなくなり春に特別に相模線を走るというので楽しみにしていたらコロナで中止‥
つくづくついてない
>>各停なのでどっぷり酒!笑
あえて特急を選ばないというのも楽しいですよね。
観光地へ向かい汽車の車内飲みはワクワクします。
>>ル.クレイル
あらまぁ・・今まではあまり興味が無かったのですが数か月前に下田まで行った際に駅で見ました。
>>お食事の楽しめる豪華列車
そうそう!もう楽しそうで楽しそうで何でもっと早くこの列車の存在に気付かなかったのか!と
悔やみました。その数日後に廃止を知りました・・・
相模線走行も無くなってしまったのは知りませんでした。