2001年11月
車検終了と連絡を受けて引き取りに行くが何故かラジアルタイヤが装着されていた。
しかもリボン幅は2.5センチ以上の「そぐわないタイプ」だ。
やっぱりバイアスはもう無いとの事だった。
因みにメーカーは米国製レミントン 155/80 13インチ
お値段は一本¥8000でした。
見た感じもかなり変わってしまった。
↓ ↓ ↓
ホワイトリボンの幅が倍になっています。
運転をしてみると たしかに直進安定性は良い。
道路の轍(わだち)にハンドルを取られる事もなく
今まで当たり前のように行っていた「あて舵(かじ)」をする頻度が格段に減っていた。
しかしハンドルは別の車になってしまったかのように重くなっており「あのコルト」の軽快さは消えていた。
昔の映画で走行中の場面でに出てくる「あて舵」をしながら走る姿が好きだったのだ。
父に運転させると
「久しぶりに運転したけど重たくなったね。俺も歳を取ったな」
普段はパワステの付いた車に乗っているのだし
バイアスからラジアルに変えたから路面への食いつきが良すぎるのだ。
タイヤを替えた事により父に「歳」を感じさせてしまうのも辛かった。
そんな事を言ってもバイアスタイヤはもう入らないのだから仕方ない。
でも…
正直な気持ち
とても嫌だった。
ラジアル特有のショルダーが無いスタイルや
広すぎるリボン幅
なによりラジアルを設定して無い時代の車に路面への食い付きが良いタイヤを付けるという事は
その分舵取り装置に負担がかかっている。
街かどで廃棄され標識の土台になっているバイアスタイヤを見ると見入ってしまったり
交通博物館のサニー1000のカットモデルに付いているタイヤを
羨望の眼差しで眺めていた。(サニーは5・50 12インチなんですね)
あぁ、バイアスタイヤ・・・
オークションでデッドストックのタイヤを見つけても
生モノのタイヤはすぐに傷んでしまうだろうから以前の経験でそれは止めていた。
仕方なく今のタイヤで空気圧を高めにしてステアリング機構に負荷が掛からないようにするしかなかった。
街なかで「ホワイトリボン懐かしいね」と声を掛けられても
「いや、これ年代にそぐわないので・・・」と弁解する。
そんな状態で10年が過ぎた。
つづく
おまけ画像
タイヤつながりで載せてみました。
これは悲運のドリーム交通「ドリームランドモノレール」の車内で撮影したバイアスタイヤ。
車体が重過ぎて橋脚にヒビが入ったりこのタイヤがバーストしたりしたのです。
メーカー名やサイズも撮っておけば良かったです。
今のモノレールはラジアルなのでしょう。
そういえば当ブログでの「ドリームランドモノレール」の連載?も休止中のままだ。
つづく