ど~せ、おいらはモテない兄貴!
分かっちゃいる~んだ、甥っ子よ。
い~つかカワイイ彼女を見つけ
華の三十路(みそじ)をむか~え~たい。
奮闘~努力の甲斐もなく
今日も、彼女が~
今日も彼女が去ってゆく~
また~ぁ1人~♪
「男はつらいよ」で寅さんには満男という甥っ子がいるように
彩雲4号にも甥っ子が二人おります。
三人を載せた寝台特急富士は
横浜駅を定刻通りに発車。
開放B寝台で一つのブロックを3人で使う。
切符の購入は旅行会社に勤める姉に頼んだ。
以前に大分から乗った時は最後尾の車輌の下から
ディーゼル発電機の音がするのを見て最後尾は避けようと
考えていた。
《半月程前にわざわざ横浜駅で「富士」を見に行き
最後尾12号車の音の大きさを確認してきました(笑)》
禁煙車でディーゼル発電機が無いという条件で選ぶと
10号車か11号車となる。
予約は10号から埋まっていく、というような話しをどこかで
聞いたので11号車なら比較的空いているだろう。
そして寝台番号だが真ん中よりも12号車寄りの端の方が空いているかなと
15,16番を選んだ。
しかし、切符を購入後に
「台車の上の寝台はうるさい」
という話しを耳にした・・・。
結果、確かに車輪の音や振動を感じるがそれほど気にならない程度でした。
車掌さんが検札に来た。
二人の子供を見て
「坊や、リラックス!リラックスしなくちゃ(笑)」
と緊張をほぐそうとしてくれて有難かった。
「この上の空いている寝台は埋まってますか?」
と訊ねると
『わざわざ3人の所の上段を埋めたりしないと思うので
誰も来ないと思いますが・・・』
他の寝台を見ると空きもあるし
二人で下段を使っている所が多い。
たぶん誰も来ないだろう。
でも確実ではないので荷物は上段脇の荷物置き場に置いて
「誰か来るかもしれないから使ってはダメだよ」と
甥っ子に念を押す。
熱海を出た後位に弁当を食べる。
伯父さんはビールを飲む。
(寝台車に乗る度思うのだがビールを買ってもすぐにぬるくなってしまう。
そこで今回は駅で2本を買った他に
家の「冷凍庫」でビールを凍らせておき持って行った。
これが正解で弁当が終わっても夜遅くでも冷えたビールが飲めた)
夕食が終わってからはトランプをした。
子供連れの夜行列車ではトランプは必需品です。
ババ抜きやジジ抜きなんて20年ぶりでした。
ハイケンスのセレナーデに続き車掌さんのアナウンス(このチャイムと放送がたまりません《笑》)が流れる。
照明が減光されたので
「そろそろ寝よう」と各自の寝台に入る。
が・・・まだ眠れないとの事で再びトランプ再開。
しばらくすると本当に眠くなってきたので今度こそ眠る事にしました。
23時頃に岐阜を過ぎても上の寝台には誰も来ないので
荷物も空いている上段に置きっぱなしにしました。
しかし・・・
大阪を過ぎた辺りでしょうか(深夜1時頃)
カーテンの外で話し声が聞こえました。
げ!上段に人が来た!
急いで飛び起きると先ほどの車掌さんと女性が話しています。
既にボストンバックと手提げ等が下に下ろされていました。
私「す、すいませ~ん(汗)。まさかこの時間に来るとは思ってなくて・・・」
車掌さんに「何かあったんですか?」
と訊ねると
『事故で(別の列車に)乗り遅れたお客さんが出まして・・・
普通は(三人だったら)使わないんだけど指示されているので
ゴメン・・・』
と申し訳なさそうに答えた。
トイレに行こうと通路に出ると殆どの寝台が埋まっていました。
こんな事は滅多にないと思いますが、かなり焦りました。
再び眠りにつき目が覚めると間もなく広島という所でした。
「広島かー。のぶさんの所だな」と思っていると
先ほどの方々が広島駅で降りて行き再び寝台は空きました。
徳山駅を出ると車内販売が始まる。
しかし途中で売り切れてしまう事があるそうなので1号車まで
買いに行く。
が!11号車から1号車まではかなり遠い!
なんとか1号車までたどり着くと既に5人ほど並んでおりました。
目当ての「あなこ飯」とサンドイッチ、ジュースとコーヒーを
買う。
「砂糖とミルクって付いてますか?」
と訊ねると
おばさんだかおじさんだか判らない売り子さんは
『さっき(袋に)入れましたよ!』
と怒り口調で答える。
「なにその言い方?」と言い返そうと思ったが
後ろに並んでいる方々に悪いのでじっと我慢(涙)
そのコーヒーはかなり薄かった・・・
(アメリカンとは違う)
これだったら車内の自動販売機で缶コーヒーを買えば良かった。
上の子(小学5年)は列車の揺れに酔ったようで
『あとで食べる』と再び上の寝台に戻ってしまった。
普段、車では酔わないが長時間慣れない列車に乗っているので
酔ってしまったのだろう。
下の子(小学2年)を連れて下関駅で機関車交換を見に行った。
久々に?降りたホームは天気も良く気持ちがよい。
機関車の付け替えが終わるとすぐに客車に戻る。
上の子もすっかり復活しその後の「はやぶさ」との切り離しを
三人で見物しあと数時間で大分となった。
まだ時間があるのでもう一眠り
寝台のいいところは寝たい時に足を伸ばして眠れる所だ。
深夜バスも値段が安くて好きだが朝は足がパンパンになってしまう。
寝台列車はそれがない。
もう少し値段が安ければな~
間もなくブルートレインの旅は終わる。
すぐに起きて余韻を楽しむ事にした。
普段は見られない車窓や列車を三人で見る。
天気は晴れ。
列車はほぼ定刻通りに走っている。
別府を出ると降りる準備をする。
しかしあと少しで大分駅という所で
急停車!
次の汽車の乗り換えは5分しかない・・・!
数分遅れで大分駅に到着。
もう富士に乗る事は無いだろう
という思いを残して
急ぎ次の汽車に向かった
つづく
分かっちゃいる~んだ、甥っ子よ。
い~つかカワイイ彼女を見つけ
華の三十路(みそじ)をむか~え~たい。
奮闘~努力の甲斐もなく
今日も、彼女が~
今日も彼女が去ってゆく~
また~ぁ1人~♪
「男はつらいよ」で寅さんには満男という甥っ子がいるように
彩雲4号にも甥っ子が二人おります。
三人を載せた寝台特急富士は
横浜駅を定刻通りに発車。
開放B寝台で一つのブロックを3人で使う。
切符の購入は旅行会社に勤める姉に頼んだ。
以前に大分から乗った時は最後尾の車輌の下から
ディーゼル発電機の音がするのを見て最後尾は避けようと
考えていた。
《半月程前にわざわざ横浜駅で「富士」を見に行き
最後尾12号車の音の大きさを確認してきました(笑)》
禁煙車でディーゼル発電機が無いという条件で選ぶと
10号車か11号車となる。
予約は10号から埋まっていく、というような話しをどこかで
聞いたので11号車なら比較的空いているだろう。
そして寝台番号だが真ん中よりも12号車寄りの端の方が空いているかなと
15,16番を選んだ。
しかし、切符を購入後に
「台車の上の寝台はうるさい」
という話しを耳にした・・・。
結果、確かに車輪の音や振動を感じるがそれほど気にならない程度でした。
車掌さんが検札に来た。
二人の子供を見て
「坊や、リラックス!リラックスしなくちゃ(笑)」
と緊張をほぐそうとしてくれて有難かった。
「この上の空いている寝台は埋まってますか?」
と訊ねると
『わざわざ3人の所の上段を埋めたりしないと思うので
誰も来ないと思いますが・・・』
他の寝台を見ると空きもあるし
二人で下段を使っている所が多い。
たぶん誰も来ないだろう。
でも確実ではないので荷物は上段脇の荷物置き場に置いて
「誰か来るかもしれないから使ってはダメだよ」と
甥っ子に念を押す。
熱海を出た後位に弁当を食べる。
伯父さんはビールを飲む。
(寝台車に乗る度思うのだがビールを買ってもすぐにぬるくなってしまう。
そこで今回は駅で2本を買った他に
家の「冷凍庫」でビールを凍らせておき持って行った。
これが正解で弁当が終わっても夜遅くでも冷えたビールが飲めた)
夕食が終わってからはトランプをした。
子供連れの夜行列車ではトランプは必需品です。
ババ抜きやジジ抜きなんて20年ぶりでした。
ハイケンスのセレナーデに続き車掌さんのアナウンス(このチャイムと放送がたまりません《笑》)が流れる。
照明が減光されたので
「そろそろ寝よう」と各自の寝台に入る。
が・・・まだ眠れないとの事で再びトランプ再開。
しばらくすると本当に眠くなってきたので今度こそ眠る事にしました。
23時頃に岐阜を過ぎても上の寝台には誰も来ないので
荷物も空いている上段に置きっぱなしにしました。
しかし・・・
大阪を過ぎた辺りでしょうか(深夜1時頃)
カーテンの外で話し声が聞こえました。
げ!上段に人が来た!
急いで飛び起きると先ほどの車掌さんと女性が話しています。
既にボストンバックと手提げ等が下に下ろされていました。
私「す、すいませ~ん(汗)。まさかこの時間に来るとは思ってなくて・・・」
車掌さんに「何かあったんですか?」
と訊ねると
『事故で(別の列車に)乗り遅れたお客さんが出まして・・・
普通は(三人だったら)使わないんだけど指示されているので
ゴメン・・・』
と申し訳なさそうに答えた。
トイレに行こうと通路に出ると殆どの寝台が埋まっていました。
こんな事は滅多にないと思いますが、かなり焦りました。
再び眠りにつき目が覚めると間もなく広島という所でした。
「広島かー。のぶさんの所だな」と思っていると
先ほどの方々が広島駅で降りて行き再び寝台は空きました。
徳山駅を出ると車内販売が始まる。
しかし途中で売り切れてしまう事があるそうなので1号車まで
買いに行く。
が!11号車から1号車まではかなり遠い!
なんとか1号車までたどり着くと既に5人ほど並んでおりました。
目当ての「あなこ飯」とサンドイッチ、ジュースとコーヒーを
買う。
「砂糖とミルクって付いてますか?」
と訊ねると
おばさんだかおじさんだか判らない売り子さんは
『さっき(袋に)入れましたよ!』
と怒り口調で答える。
「なにその言い方?」と言い返そうと思ったが
後ろに並んでいる方々に悪いのでじっと我慢(涙)
そのコーヒーはかなり薄かった・・・
(アメリカンとは違う)
これだったら車内の自動販売機で缶コーヒーを買えば良かった。
上の子(小学5年)は列車の揺れに酔ったようで
『あとで食べる』と再び上の寝台に戻ってしまった。
普段、車では酔わないが長時間慣れない列車に乗っているので
酔ってしまったのだろう。
下の子(小学2年)を連れて下関駅で機関車交換を見に行った。
久々に?降りたホームは天気も良く気持ちがよい。
機関車の付け替えが終わるとすぐに客車に戻る。
上の子もすっかり復活しその後の「はやぶさ」との切り離しを
三人で見物しあと数時間で大分となった。
まだ時間があるのでもう一眠り
寝台のいいところは寝たい時に足を伸ばして眠れる所だ。
深夜バスも値段が安くて好きだが朝は足がパンパンになってしまう。
寝台列車はそれがない。
もう少し値段が安ければな~
間もなくブルートレインの旅は終わる。
すぐに起きて余韻を楽しむ事にした。
普段は見られない車窓や列車を三人で見る。
天気は晴れ。
列車はほぼ定刻通りに走っている。
別府を出ると降りる準備をする。
しかしあと少しで大分駅という所で
急停車!
次の汽車の乗り換えは5分しかない・・・!
数分遅れで大分駅に到着。
もう富士に乗る事は無いだろう
という思いを残して
急ぎ次の汽車に向かった
つづく