コルト1100以外で好きな「旧車」の筆頭に来るのは
クラウンRS20です。
観音開きのクラウンというやつです。
初代のRSよりもモデルチェンジされた20系。
中学生の頃にMotor Magazeineで見たトヨペットクラウンRS20は
衝撃でした。
これぞ旧車という姿に一目ぼれしました。
デラックスのRS21よりも
グリル等がシンプルなRS20の方が好きです。
inomamoさんから(社長が三菱嫌いで三菱車を出さない)エブロで
クラウンRS21が発売された、と情報を得て黒色のモデルを探したが
品切ればかりでなんとか買ったのは数ヶ月前。
inomamoさんが指摘されていたようにハーフキャップとグリル、マスコットフードレスは
RS21ではなくスタンダードのRS20。
あまり自動車模型に手を出さないようにしているのだが
好きな車は買う。
コルトよりも10年は古い車なので維持するのは大変だろう。
それでも販売実績も残存台数も多いので部品には恵まれているようで
ゴムも新明工業で入手出来るのが羨ましい。
http://www.shinmei.co.jp/support/restore/parts_price.html
実車を買うのは夢の夢だが出来の良い模型が手に入って良かった。
(国産名車シリーズでコルト出ないかな~)
このリアスタイルもステキ・・・
エブロから今度はパトカーが6月に販売される事になりました。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/amiami/toy-scl2-02894.html
でもこれってトヨペットクラウンじゃなくて
「トヨタパトロール」ですよね。R型ではなくF型エンジン搭載の。
エブロはそんな所が甘いというか(三菱作ってくれない恨みもありますが)
それでも絶対に買いです!
さてここでも強引に熱海ネタ。
昭和55年の熱海新聞(正確な日付を忘れた・・)
葛山朝三
自動車について
今回は古いクルマの話しである。
いま熱海市内で一番古い車に乗っている人は誰だろうか。
ただ趣味としてクラッシックカーを持っている人はいざ知らず。
実際にその車を使っている人は...
私の知る限りではこの人だと思う。
それは、かもめタクシー社長の柿島康二さんである。
柿島社長の乗用車は、六十二年型(昭和37年)のトヨペットクラウン1900cc
である。
すでに十七年の年月を経て走行キロ数は十七万キロに達しているが
未だに快調で日常の足として使用しておられる。
氏の話しだと、十年前ポンコツ屋行きの車をタダのような値で買い
それを修理していままで使っているということだった。
「どうですか、まだエンジンに異状はありませんか」
「ええ、少し音は高いがどうってことはないですよ
けっこう遠出もするし、高速道路を走ってもほかの車と変わりありませんよ」
柿島さんは、まだまだ二十万キロぐらいはゆうゆうとこの車を
乗る気持ちらしい。
この柿島社長の部下で、もう一人古い車に乗っている人がいる。
同じタクシーの配車係をしている山本浩司さんである。
山本さんの車は昭和四十六年の三菱デボネア2000ccで
既に八年を経て十五万キロ走っている。
彼もやはり社長の信条に共鳴しているからで、
こういう気風が一つ会社内に起こっているさまはまことに
微笑ましい限りといわねばならない。
実は私も古い車の方ではトップクラスのつもりでいた。
私の車は昭和44年のコルト11100で走行距離も八万九千キロである。
遠くへ出掛けると、よくガソリンスタンドなどで
「まだこんな車があるんだね」
と物珍しげに見られるのだった。
しかし、エンジンの調子もいいので、私は十五万キロは乗るつもりでいた。
が、柿島さんの話しを聞いて、扱いようによってはこの車だって
二十万キロも夢ではないとおもった。
さて、私が何故こんなケチ臭い話を持ち出したかというと、
石油危機以来、世界中に省エネルギーの旋風が吹き荒れている。
そのうえ、油だけではなく、鉄、木材、そのほかあらゆる地球上の
物質は有限であることが分かってきたからである。
浪費することは美徳どころか大罪悪である。
人類が地球上に生き伸びるためには物を節約し生かすだけ生かさなければならない。
柿島さんにしろ山本さんにしろ、また私にしても新車を買う金が
惜しいというだけで古い車を使っているのではない。
実際に使用に耐え得るものを、その極限まで使おう、というモノを
大切にするる気持ちが根底にあるからだ。
誰しも新しい車に乗って格好良く飛ばしてみたい。
新しいデザインの車に乗る事もファッションの一つであるし、
若者たちは、借金しても新車を買いたがる。
その気持ちも分からないでもない。
ところが時代は変わりつつある。
時代と共に価値観も変わるし、流行も変わってよいのだ。
そのうちに、磨きをかけたふるい車を悠然として乗り回す事も、
流行とまでは行かなくても、何の不思議もない時代が
きっとやってくるに違いない。
【写真は柿島さんの愛車】
熱海新聞昭和55年より転載
熱海にこのクラウンRS31がいつ頃まで走り回っていたのでしょう。
かもめ交通の名前も今はなく。
この記事を書いた葛山さんは偶然にも私と同じコルト1100に乗られていたようだ。
しかし昭和44年式だという事はセダンのコルト1100は昭和43年に
コルト1200へと移っているのでファーストバックの
「コルト11F」の事かもしれない。
(いや登録が44年なだけで私と同型かも。それなら運命を感じます【笑】)
それにデボネア(今となっては希少な2000CC)の名前も出てくる。
熱海の街を近年まで走っていた三台を見掛けた方も多いのではないでしょうか。
覚えているよ、という方からコメントを頂けたら嬉しいです。