先週、お客様(某プロパンガス会社の社長さん)が連休中に出掛けるのでY31を
貸してくれました。
「休みでも取ってどこか遊びに行ってきなよ。ETCカードも入れておくからさ。
燃料は半分しか入ってないけどね」
と言われた翌日に借りたセドリックY31の燃料は満タンだった。
会社で充填すればタダなのに直前でわざわざ近所のスタンドで満タンにしてくれたのか・・・(涙)
せっかくのご好意なのでちょっと遠くに出掛けようと
始ったばかりの「東京の交通100年博」に車で出かけてみる事にしました。
本来は電車で行こうと思っていましたがこの車だと駐車場代だけで済む。
私は鉄道マニアじゃないけど奇跡的に車庫に帰ってきた都電6086号が気になって仕方がないのです。
前に書いた都電6086号のイベント ↓ ↓ ↓
http://blog.goo.ne.jp/saiun4gou/e/ef66a1e7ad28e74b9d64d97322fe33e7
その都電が江戸東京博物館で開かれている「東京の交通100年博」に展示される事になり
荒川車庫からトレーラーに乗せられて行きました。
展示されるので自由に見られる嬉しさと
心無い人に壊されるのでは
これを機に車庫へ戻さず「どこかの公園に保存」とかなるのではと心配になったりもします。
エアコンの効いたセドリックに乗り首都高を抜け両国の江戸東京博物館に到着。
駐車場に入ると6086号のおでこが見えました。
特別展の料金1300円を支払いまずは館内の展示を観る。
ここには都電、都バス、上野懸垂線、地下鉄の資料を観る。
撮影禁止なので紹介出来ませんが系統板やサボの展示がありました。
系統板は本や写真でしか知らない当時の東京を見ていたものですから
妄想野郎の小生には感涙ものでした。
十分に堪能し屋外展示の都電6086号に向います。
久しぶりのご対面となりました。
来年公開の「ALWAYS 三丁目の夕日’64」の撮影に使われたセットの一部と一緒に展示されていました。
電車はレールの上に乗せられているのでちょっと見上げるような感じです。
レプリカでいいから系統板を付けてくれれば・・・
新聞屋さんのセットですが
丸い電灯と木製のドアを見ると熱海のどこかの宿を連想してしまいます。
どこかの宿はアルミ冊子になっているけど昔はこんな感じだったのかな?
しかしいいポスターだ♪
車内も公開されています。
個人保管されて荒川車庫に戻ってきた時、車内の床は老朽化で抜け落ちる危険があるので
イベントでも非公開だったそうです。
それも修復していたのですね。
運転席
メーターは圧力計しかありません。もしも動態保存になるといろいろな装置が追加されるのでしょう。
昭和53年の廃車までの検査証票みたいなものなのでしょうか。
赤いレバーは非常コックなのかな?
緑の座席と木製の板
あぁ、懐かしい・・・・
昭和53年の廃車前に家族5人で乗りに行った時を思い出します。
赤い帯の電車に乗り込んだ時に見た時の車内の薄暗さが印象的でした。
なぜだかあの時の事はよく覚えています。
青い帯の新しい都電には乗りたくなかった。
幼稚園児だった私はコルト等の影響でその頃から古いものが好きだった。
床板はキレイに直されています。
シートも張替えたようです(違ったらゴメン)
嬉しい事に映画の撮影で使った車内中吊り広告や廃車前と思われる昭和53年頃の広告が
展示されています。
かつて一球さんとして走っていた都電6152号の車内には広告が無くて
小学生の絵とかが展示されていましたが
やはり広告があると無いとでは大違い。
「保存車」にありがちな「何か違う」感が見事に解消されていました。
乗客がいると走っている電車みたいです。
ガラスに貼られたシールの広告も剥がされずそのままでした。
人工透析の事なのかな?東京スタジアム前とはまた・・・
上の広告は映画用に作った当時風のものでしょうが雰囲気がいいです。
シルバーシートの表記を見て「時代考証がおかしい。当時はこんな表記はなかった」
と誇らしげに大声で言う人(いかにも鉄ヲタの半ズボン中年)がいたがこれは末期に荒川線で使用していた時のなんですけど・・・
このステッカーがステキ・・・ 「マイカーにも~」ですって♪
つり革は横浜市電で使われていたのと同じです。車両メーカーが同じなのだろうけど久しぶりに
このタイプを見ました。
因みに横浜市電保存館の車両に備わっているつり革は数年前に取替えられています。
プラスチックが劣化しているからなのでしょう。
熱海?
割烹料理「熱海」ですって。
熱海と聞くと黙ってはいられない私には刺さりました。
当時風に作った撮影用だろう、と今まで思っていましったが実際に都電荒川線小台駅前に存在するお店でした。
「熱海」と聞いただけで過剰に反応してしまう。
発車時や停止時に車掌さんが鳴らす「信鈴(しんれい)」というらしい。
この音から「チンチン電車」と言われるのですね。
で、このベルを鳴らせないように紐を引っ張る部分は固定されているのですが
70歳位の男性がお孫さんだかに「ここで鳴らせるんだよ」と
ベル手前の紐を引っ張り鳴らしたのです。
「お手を触れないように」と入り口に注意書きがあり
お孫さんや家族がいる所で平気で行うその姿にお人柄がよく分かります。
更に「触っていいんだぁ」と独り言を大きい声で言い始めていかにも鉄ヲタの痛い半ズボンおっさんがベルを連打。
警備員も係員もいない車内はやりたい放題。
こりゃあれだね、展示が終わる頃には6086は破損や部品盗難が出るでしょうな。
有料の展示施設で博物館とは思えない・・・
その場で注意しようと思ったが小心者な私はすぐに入り口の係員に通報し
注意されていましたが警備員や係員も車内に置かない博物館の姿勢に疑問。
せっかくの公開展示も心無い人々のおかげで実に後味の悪いものとなりました。
運転席にはこんなネーム札?がありました。
ちょっと目頭が熱くなりました。
この展示方法を見て岸由一郎さんはどのように感じておられるでしょうか・・・
お願いですからどうか無事に帰ってきてください。
勝手な妄想ですが「「ALWAYS 三丁目の夕日’64」PRで映画会社からお金が出て
車庫に向かわず工場に入って路上復帰♪
とかありえないかなぁ・・・
飛鳥山の併用軌道を走るこの都電6086号をコルトで追走したい。
まぁ、とにかく江戸東京博物館には車内に係員か警備員を配置するように願っています。
アンケートには書いてきましたけど。