「分かりました、15分で戻ってきます」
久しぶりの更新です。
初めてこのブログを読んで下さった方はカテゴリー『錆びたナイフ』を
ご覧下さい。
電源は数年前から止り灯りも無い無人の高層ビルの最上階まで
単身行かなければならない。
しかしもう一つ頼みの綱があった。
車載の小型蛍光灯だ。
但し電池が切れ掛かっていたので単三電池4本を交換する。
グリーンパレス入り口のジュータンの上でひざまずき交換するが何故か点かない。
しかしこれが点かないと暗闇の中を駆け上がるのに不安だ。
2分経った。
残された時間がない。
蛍光灯を諦める。もう頼りになるのは小型マグライトと懐中電灯のみだ。
再びエンパイアへと通ずる扉を開ける。
4メートル程の通路には外部電源であろう各種コードが足元にある。
よけながらエンパイアの扉を一人自分の手で開けた。
何度も躊躇した階段を目指す。
ここから21階までノンストップで駆け上がれるだろうか。
そんな思いが頭をよぎる。
しかも途中で見てはならない物に遭遇しないだろうか。
かつて管理人さんから伺った高層ホテルならではの『事故』を思い出す。
「停まらずに一気に行けば何とかなるな」
マグライトを握りなおし狭い階段を駆け上がった。
階段の床は所々でタイルが剥がれていた。人の手が入らないとタイルの接着も弱るのだろうか。
…6階、7階。息があがる。
おそらくホコリだらけなのだろう。
有害物質を吸い込んでいるのかもしれない。
普段から
「もしも入る時は最低限マスクや大型電燈を持って行こう」
と考えていたのだが。
やっと10階の表示が見えた。
既に足が重い。
日頃の運動不足を呪った。
まだ半分もある。その時時計を見ると6.7分が過ぎていた。
このまま最上階に上がったとしても見学する時間はあるだろうか
引き返そう。
そんな誘惑に駆られた。
「クソッ!あと10階!」息を切らし叫び駆け上がる。
15階、あと少し。ここまでくればあと少しだ。
そして19階。
突如足元の感触が変わった事に戸惑った。
カーペットが張られている。
思い出した。『19階に展望会議室がある』という話しを。
ここから展望レストランまで徒歩で行く客の為にカーペットを
敷いたのだろう。
本来ならここも見ておきたいがそんな時間もない。
20階 厨房階。
ステンレス製の調理器具が見える。
この上に誰もが夢見た伝説の回転レストランがある。
何があるのだ
20階と21階の間で最後の階段を駆け上がり上を見たら
エレベーターの扉が目に入った。右には会計キャッシャー。
ついに到達したと思い足が停まった。
息を切らしながら登る。
そして「21階」へ到着した・・・・
つづく
久しぶりの「ホテル エンパイア」
今回は階段だけなので画像はありません。
それでは楽しみにしてくれた方々に悪いので
新聞記事を貼っておきます。
こんな事もありました。
昭和49年
子供が遊んでいて指を挟まれたそうです。
オリジナルサイズの記事はこちらをご覧下さい。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/7f/4ea35907a544e2623ebb156ad59b82c3.jpg
久しぶりの更新です。
初めてこのブログを読んで下さった方はカテゴリー『錆びたナイフ』を
ご覧下さい。
電源は数年前から止り灯りも無い無人の高層ビルの最上階まで
単身行かなければならない。
しかしもう一つ頼みの綱があった。
車載の小型蛍光灯だ。
但し電池が切れ掛かっていたので単三電池4本を交換する。
グリーンパレス入り口のジュータンの上でひざまずき交換するが何故か点かない。
しかしこれが点かないと暗闇の中を駆け上がるのに不安だ。
2分経った。
残された時間がない。
蛍光灯を諦める。もう頼りになるのは小型マグライトと懐中電灯のみだ。
再びエンパイアへと通ずる扉を開ける。
4メートル程の通路には外部電源であろう各種コードが足元にある。
よけながらエンパイアの扉を一人自分の手で開けた。
何度も躊躇した階段を目指す。
ここから21階までノンストップで駆け上がれるだろうか。
そんな思いが頭をよぎる。
しかも途中で見てはならない物に遭遇しないだろうか。
かつて管理人さんから伺った高層ホテルならではの『事故』を思い出す。
「停まらずに一気に行けば何とかなるな」
マグライトを握りなおし狭い階段を駆け上がった。
階段の床は所々でタイルが剥がれていた。人の手が入らないとタイルの接着も弱るのだろうか。
…6階、7階。息があがる。
おそらくホコリだらけなのだろう。
有害物質を吸い込んでいるのかもしれない。
普段から
「もしも入る時は最低限マスクや大型電燈を持って行こう」
と考えていたのだが。
やっと10階の表示が見えた。
既に足が重い。
日頃の運動不足を呪った。
まだ半分もある。その時時計を見ると6.7分が過ぎていた。
このまま最上階に上がったとしても見学する時間はあるだろうか
引き返そう。
そんな誘惑に駆られた。
「クソッ!あと10階!」息を切らし叫び駆け上がる。
15階、あと少し。ここまでくればあと少しだ。
そして19階。
突如足元の感触が変わった事に戸惑った。
カーペットが張られている。
思い出した。『19階に展望会議室がある』という話しを。
ここから展望レストランまで徒歩で行く客の為にカーペットを
敷いたのだろう。
本来ならここも見ておきたいがそんな時間もない。
20階 厨房階。
ステンレス製の調理器具が見える。
この上に誰もが夢見た伝説の回転レストランがある。
何があるのだ
20階と21階の間で最後の階段を駆け上がり上を見たら
エレベーターの扉が目に入った。右には会計キャッシャー。
ついに到達したと思い足が停まった。
息を切らしながら登る。
そして「21階」へ到着した・・・・
つづく
久しぶりの「ホテル エンパイア」
今回は階段だけなので画像はありません。
それでは楽しみにしてくれた方々に悪いので
新聞記事を貼っておきます。
こんな事もありました。
昭和49年
子供が遊んでいて指を挟まれたそうです。
オリジナルサイズの記事はこちらをご覧下さい。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/7f/4ea35907a544e2623ebb156ad59b82c3.jpg
ところがいつもの様に、良い所で終わってしまう、
「年内」には21階の様子が知りたいです。
>>「年内」
これまた気まぐれなので何とも…
待った甲斐がありました o(^∀^)ノ
いよいよ未知の21階ですね♪
メッチャ楽しみです(((o(^O^)o)))わーい
ついうっかり入れてしましました。すいません
コメントありがとうございます。
何しろ更新の頻度がいい加減なので思い出した時にでもご覧いただければ幸いです。
エンパイアネタも一年ぶりになってしまいました。
こんなブログですが楽しみにして下さっている方もいる事が嬉しいです。
顔文字の事はお気になさらないで下さい。
>>待った甲斐がありました
なによりも嬉しいです。
(なら早く続きを書け!)