『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 今日から”長月”

2009-09-01 14:31:07 | Weblog

 

          

 

   葉月(8月)も終わり朝夕の風は一段と涼しさを増しました。

 今日から長月(9月)・稲刈月・稲熟月(いねあがりつき)とも言うよう

 です。

 秋は人生の黄昏・・・ですよね~

 うちのタヌくんも、

 「凉しすぎるよ~~」なんて贅沢言ってます。

 そして、どうした訳かスズメの成長がおそいのです。

 今日も背の低いオンコの木に三羽とまり、親スズメが二羽に、かわ

 るがわる餌をやってます。

 よ~く見ると、少し小さいようですが、それも30分以上もとまってまし

 た。

 安心しきっているのでしょう・・私たちがお茶を飲んでいるのを、時々

 見ながら親スズメはせっせと下から餌をくわえて、子供にやってます

 何とも、長閑で平和な光景です。

 タヌも渋い顔で眺めています・・・。

 秋の大掃除も一段落しました。

 また、雅な世界へも行って来れそう・・・

 いやいや、しなければいけない事がたくさんあって、それどころでは

 ないかも?

    清少納言

  秋は夕暮れ。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、

 鳥の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ

 あわれなり。

 まいて雁などの列 ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。

 日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず

 《秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く
  見えているところに、カラスが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、
  二羽三羽などと飛び急ぐ様子さへしみじみとものを感じさせる。
  ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様 
  は、とても趣深い。風の音、虫の音など、聞こえてくる様は、また、
  いいようがない。》