フジバカマ
ススキ
秋の七草
萩・尾花(ススキ)・葛・撫子(ナデシコ)・女郎花(オミナエシ)・藤袴・桔梗。
春の七草は厳しい冬を乗り越えるための、食べる七草ですが、秋の七草は鑑賞する七草のようです。
典型的な秋の植物であると言うよりも、秋の訪れをいち早く知らせる植物のようです。
お盆を過ぎた頃、残暑も後わずかですよ~と知らせてくれる。
万葉時代からの秋の七草・・・派手な植物が入っていず、ひっそりと秋の到来を知らせてくれる。
この七草を選んだ人は、万葉集にでてくるあの有名な「山上憶良」(やまのうえ おくら)です。
「山上憶良」は百済からの渡来人であり、藤原京時代から、奈良時代中期に活躍したようです。
非常に優しい人であったらしく、詠む歌が下層階級に温かい眼差しをむけ また、子供にたいしての歌はその人柄が滲みでているとの事です。
野草の良さがしみじみと判ったような気が致します。
《銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも》
「山上憶良」の歌です。