『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

森林公園

2009-09-14 22:27:36 | Weblog

  

          
      サラシナショウマ     テンナンショウ

   穏やかな秋晴れです。

  久し振りに森林公園を歩きました。あまり天気が良いので少し遠回りをしました。

 朝夕が冷たいせいでしょうか、少しずつ紅葉が始まっていました。

 サラシナショウマが清楚に咲いています。

 テンナンショウも赤くなっていました。

 久し振りの森の中は、あまりにも素晴らしく中々前には進めません。

 我が家の庭の花木とお喋りするように、話しかけてみました・・・どうでしょう、ちゃんと答えてくれます。
 通じるものなのですね。嬉しくなってしまいました。

 「トリカブト」も可愛く咲いてます。こんなに可憐な花なのに「猛毒」とは・・・信じられないような気がします。

 あちら、こちらと眺めながら歩いて行くと「チョッとチョッとまって!」微かに聞こえてきました。

 草叢で虫たちがすだいています。

 「コロコロ」と透き通るようにきれいな声はコウロギでしょう・・・

 「ギ~ッチョン」あれはキリギリスですね・・・

 やはり、秋は忍びよって来たのです。

 森の中を歩いていると色んなことが、頭のなかを駆け巡ります。

 《きりぎりすなくや鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしき独りかもねん》

 子供の頃に意味も判らず覚えた百人一首です。

 後京極摂政前太政大臣(藤原良経)が詠んだ歌です。

 38歳で急死暗殺されたとも言われています。

 しんと静まりかえった秋の夜にコオロギの音がきこえる・・・

 何れにしても、秋は寂しいものです。