『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

  ”花”であること・・・

2012-10-10 16:04:21 | Weblog

  

                                         

  あなた

 今日は、秋特有の、重い雲が空を覆っています。こんな日はわたしの意思に反して身体が思うように

 動いてくれない。嘆いてもどうしようもない事!判ってはいるつもり・・・

 庭のオンコに実がいっぱいついて綺麗!そしてホオズキも赤くなりました!

 紅紫檀が枝も折れよとばかりに!見事です。

 こうして、一日一日が過ぎ秋が深くなり、枯れ葉が舞い散り霜が降り…寒さが妙に堪えるんです。

 あなたの所ではどうなのかしら?

 まぁあなたの事だから、朝に夕べにと庭掃除をしてるでしょうけど・・・

 先ほど、友達電話くれたよ。元気ですよって言っていた。暫らく逢っていないので今度遊びに

 行くよって・・・もう1年以上逢っていないんだね。

 また、淋しくて長い夜がやってきます。一番友達にならなければ、いけないのにね・・・  

                    花

         庭に咲く花を切って 花瓶に生ける・・・

          部屋のなかが華やかになる。

  やがて実をつけ、種を育てようと懸命に生きてきた花々は、

  その望みを絶たれた”無念さ”を黙って飲み込むしかない。

  その無念さを 人間はきれいだと言いながら楽しんでいる。

           回り道の唄より・・・

 だから、花は愛しいし・・・花も充分に自分の役目を知っている・・・

 明るいうちに、今一度庭の花たちに声をかけてきます。

 あなたじゃ~・・・ね