『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

初夏の風が心地よい…

2013-06-24 14:58:30 | Weblog

 

                   

           

   あなた

 久しぶりに続いたお陽さんです。

 

 何時も葉っぱの中からヒッソリと顔を出しているタヌ君…

 庭の主のわりには奥ゆかしい…

 たまにはキミだけを写さないと、「庭の番いやだ~」って言うかもね…

 

 初夏の爽やかな日です。レース越しに入る風が心地よい…

 心の奥まで閉ざしていた頑なな、気持ちのなかの扉もチョッピリ綻んだみたい…

 やっぱり暖かさが滲みたよう…

 

  ”みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ」おもへ”      大中臣能宣朝臣

 

 こんなに素晴らしい青空のもと、あなたがいたら家の中でジットしているわけないよね…

 そう!何処へいっていたでしょう?勿論「山」…

 山あいに、ヒッソリ咲いている小さな花に合いに行ってる…そんな気がする。

 

 あなた、昨夜の真ん丸お月さん其方からでも見えた? 

 青白く誰も寄せ付けない凛とした光り…煌々としていて思わず”ブルッ”と身震いしてしまう…

 こんな神秘的なお月さんに出会えたって!とても、倖せな気分…

 

    ”嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る”    右大将道綱母

 

 なるべくなら、あまり頼ることなくひとりで頑張りたい…とは思うけど…

 

 庭のお花頼りなげに、風に身を預け揺らいでいる…それと同じ気持ちかな?