あなた
残り少ない水無月です、が今日も爽やか!
自然のままの荒れた庭…でも吹き抜ける初夏の風はおんなじ…
この庭を見ていると、平家物語の「祇王」の章が思い出される。
祇王は清盛に家を追われ、荒れ果てた庵で暮らす。
家を追われひっそりと、親子三人(母・妹)で暮らしていた祇王ですが、清盛に呼び出され、舞を舞わされます、
”仏も昔は凡夫なり われらも終には仏なり 何れも仏性具せる身を 隔つるのみこそ 悲しけれ”
祇王は涙を抑えつつ今様を一つ歌います。それを聞いて公卿から侍にいたるまで、みな感涙に耐えない様子だった
とあります。
この章は本当に悲しく人間の業というものを深く々思い知らされ…
奢れる者の儚く敗れる姿が…哀れ。
風が少し冷たくなり、急ぎ開け放していた窓をしめ、二階の窓から見るともなく見た、茫々の庭…
あなた
やっぱり、わたしには無理…