『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”晩秋”木の葉も散ってまた一人…

2013-11-24 13:54:06 | Weblog

 

                   

                   

 あなたが心を籠めて丹精した庭です。

 大きい木は殆んど切りましたが、残した僅かな木です。

 大事にするね…

 この写真は冬囲いの前に写しました。紅葉が見事でしょう…

 

 あなたに見せたくて……

 

 相も変わらずわたしの廻りからまた一人其方へいきました。

 それでなくても木の葉が散って淋しい晩秋なのに…

 そんなに、急がなくてもいいのにって…

 わたしだけ、此処にいていいのでしょうか?…

 何だか遣り切れない……

  

   かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける      中納言家持

   やまかわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみじなりけり     春道列樹

 

 重い雲が空一面覆って…

 雪が舞い落ちてくるのかな?

 

 あなた…淋しいよ…翼があったら飛んでいくのに…

 

 こんなに心重い日でも、午後から良く晴れて木漏れ日が眩しい…

 頭も身体も、壊れかかって…それでも「あなたの分まで頑張って生きなさい」って

 人は言います…

 

 いいのかな?…