『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

極月とか、季冬とかの呼び方が似合ってないような、穏やかな師走の日…

2014-12-04 15:47:33 | Weblog

               

  あなた

 今日も随分と穏やかな日です。

 風もなくとても、極月とか、季冬とかの呼び方が似合ってないような

 そんな穏やかな師走の今日です。

 裏の『糸ヒバ』は切られず、剪定だけでしたので「ヒョロッ」とした姿で立ってます。

 こんな雪のない日がいつまで続くのでしょうね…

 出来るならず~っと、こうあってほしい。


 清少納言 冬の編

 冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。

 霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、

 いとつきづきし。

 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

 『現代語訳』

 

冬は、朝早い頃がよい。雪が降った時はいうまでもない。

 霜がとても白いのも、またそうでなくても、とても寒い時に、火を急いで熾して、

 炭をもって通っていくのも、とても似つかわしい。

 昼になって、寒さがゆるくなってくる頃には、

 火桶の火も、白い灰が多くなってしまい、よい感じがしない。

 千年も昔です。炭火で暖をとっていたのでしょう寒かったろうに…。

 『清少納言』は平安時代中期の歌人で、中宮定子に仕えていました。

 中宮定子は聡明な方だったようです。

 が、この時代は後ろ盾がいないと、追い出されてしまうといった。諸々の戦略で

 中宮定子もその悲しい目にあいます。

 憎むは「道長」です。

 あなた

 また長くなるのでやめます。

 穏かな日でしたが、暮れ泥んできました。

 またね…